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NECエレクトロニクス株式会社は、DVD±R/RWやDVD-RAMなど現行のDVD記録規格の全てで16倍速の記録が行なえるDVDドライブ向けシステムLSIセットを開発。8月までに月産200万個の量産規模を確立すると発表した。今後パイオニアとNECが開発する記録型DVDドライブに採用される予定という。 新システムLSIは、光ピックアップの位置制御などのアナログ処理を行なう、DVD-RAM 16倍速対応のアナログ処理用LSI「μPC3345」と、エラー訂正などのデータ処理を行うLSI「μPD63645」から構成される。 同LSIセットを用いると、DVD±R/RWに加え、DVD-RAMでも16倍速での記録再生が可能となり、「現行の全DVD規格で最高速となる16倍速での記録再生に対応したDVDドライブを実現できる」という。 DVD-RAMの16倍速記録規格については、現在DVDフォーラムで策定中だが、「確定された規格に準じて16倍速記録が出来る」とする。「μPC3345」ではDVD-RAMの高速記録再生のために、データ記録の信頼性を向上させるランダムシフト回路やベリファイ処理用回路を搭載。また、再生回路についても高速化にための見直しを行なっているという。 データ処理を行なう「μPD63645」では、新たに、DVD-R/RW、DVD-RAMの著作権保護規格として採用されている「CPRM」に加え、DVD+RWでの採用が決まっている「VCPS」にも対応。 また、「μPD63645」は全DVD規格の最高速対応を機に、回路をIPコア(ハードウェア部品)化した。これによりDVD情報処理用LSIとの融合や、次世代DVDに搭載することも可能となるという。 また、携帯型機器向けに3.3Vの低電圧で利用できるアナログ処理用LSI「μPC3346」も用意。ピン配列は「μPC3345」と共通ながら、電源電圧を3.3Vに低電圧化して、携帯機器での搭載を可能とした製品。DVD-RAMの最高記録速度は5倍速となる。 サンプル価格は、「μPC3345」と「μPD63645」のセット、「μPC3346」と「μPD63645」のセットのいずれも5,000円。 □NECエレクトロニクスのホームページ (2005年6月22日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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