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国際レコード産業連盟(IFPI)は23日(現地時間)、音楽市場における海賊版行為に関する報告書「COMMERCIAL MUSIC PIRACY REPORT 2005」を発表し、世界の音楽CDのうち34%が海賊版CDであるとした。 報告書によると、2004年に販売された海賊版音楽CDは12億枚で、市場は46億ドル規模。また、世界最大の海賊版市場とされる中国(海賊版85%)をはじめ、インド(同56%)、パラグアイ(同99%)など31カ国において海賊版は合法の販売を上回っている。 一方、海賊CDの増加率については2%と過去5年間で最も低いレベルとなった。これは各国の政府や団体の取り締まりが一定の成果を挙げたためと見ている。2004年の取り締まりにより、不正な87本の生産ライン(前年68本)と28,350の複製装置(前年の約2倍)が押収、廃棄された。 しかし、最も対策が急務とされるブラジルや中国、インドなど10カ国においては、取り締まりが効果を見せ始めたものの、より一層の強化が必要であるとした。装置の小型化、高速化により、海賊版生産の組織自体は小さくなったが、数は増え続けているという。
□IFPIのホームページ(英文) (2005年6月24日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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