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新日本無線、ドルビーバーチャルスピーカー向け1チップLSI
-オーディオプロセッサや4ch電子ボリュームも


6月サンプル出荷開始


 新日本無線株式会社は、ドルビーバーチャルスピーカー(DVS)と、ドルビーヘッドフォン(DH)の処理を1チップで行なえる低価格なDSP「NJU26220」を開発。サンプル出荷を開始した。

 また、薄型テレビなどでの利用を想定し、SRSとBBE、ealaBASS機能を内蔵したオーディオプロセッサIC「NJW1177」と、テレビやカラオケシステムなどでの利用を想定した4チャンネル電子ボリュームIC「NJW1184」も開発。それぞれサンプル出荷を開始している。


■ NJU26220

NJU26220

 これまで、DVSの処理を行なうためには、ドルビープロロジック IIの処理を行なう別チップのデコーダか、もしくは処理能力の高い高価なDSPが必要だった。しかし、NJU26220はドルビーとの技術提携の結果、DVSとDHの全ての機能を内蔵し、デコーダからサラウンド処理までを1チップで行なえる。

 チップは24bitのDSPコアと各種インターフェイスで構成されており、ドルビープロロジック IIのデコーダや、DVS/DHの全機能を内蔵ROMで制御。簡単なコマンドの入力で処理できるという。また、最大8chのマルチチャンネル入力にも対応しているため、外部デコーダとの接続も可能。ステレオ/5.1chのソースを処理し、バーチャルサラウンドのステレオ音声として出力する。

 パッケージサイズはQFP48ピン。同社では「デジタルテレビやミニコンポ、PC、各種AV機器などに最適」としている。生産は8月の時点で月産10万個を予定。サンプル価格は1,200円となっている。


■ NJW1177

NJW1177

 独自の低域増強機能「ealaBASS」に対応したオーディオプロセッサIC。また、SRSのサラウンド機能や、音質改善機能のBBEも備えている。さらに、オートゲインコントロールや、ボリューム、バランス、トーンコントロールなどの基本機能も利用可能。

 多数の機能を内蔵しているため、1チップでテレビの音声処理ブロックが構成可能。パッケージは小型の「SSOP44」11×7.6×1.15mm(幅×奥行き×高さ)で、機器の小型化が実現できるとしている。

 動作電源電圧は7.5~13V。SESとealaの効果は2段階から選択できる。生産は8月の時点で月産10万個を予定しており、サンプル価格は400円。


■ NJW1184

NJW1184

 テレビやカラオケシステムなどの音声ブロックの構成に適した4チャンネル電子ボリューム。ローノイズVCA(Voltage Controlled Amplifier)回路を搭載することが特徴で、ボリューム切り替え時にクリックノイズが発生しないのが特徴。

 また、I2Cバスインターフェイスに対応。スレーブアドレス選択機能を利用することで、同じバスラインでNJW1184を同時に2個使用でき、最大8チャンネルボリュームに対応できる。

 さらに、Auxiliaryポートを2系統備え、I2Cバスインターフェイスに対応していないICの外部ロジックをコントロールできる。動作電源電圧は+7.5~+13V。パッケージサイズはDMP20とDIP20。生産は8月時点で月産10万個を予定。サンプル価格は250円となっている。

□新日本無線株式会社のホームページ
http://www.njr.co.jp/
□NJU26220の製品情報
http://www.njr.co.jp/j_frame/jf_np_06.html
□NJW1177の製品情報
http://www.njr.co.jp/j_frame/jf_np_12.html
□NJW1184の製品情報
http://www.njr.co.jp/j_frame/jf_np_11.html

(2005年6月27日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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