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あゝ! 一軒家プロレスは、インディーズのアダルトビデオメーカーとして知られるソフト・オン・デマンドが、自主制作映画としては異例の総製作費5億円を費やし、公開劇場も決めないままクランク・インした異色のインディーズ映画。 人気プロレス団体「ZERO」で看板レスラーの獅子王(橋本真也)は、念願の一戸建てを新築。親戚や友人らを招いて披露パーティーを行なった。だが、その場に因縁のライバル、一条(ニコラス・ペタス)が現れたため、祝いの席は壮絶な乱闘劇の舞台に。戦いの末、建てたばかりのマイホームが爆発炎上。獅子王の妻はその際の火傷が原因で奇病に冒されてしまう。 治療費とマイホームの再建費用を稼ぐため、獅子王は“合法的殺人団体”の異名を取る「DDD」とのデスマッチに挑むことになるのだが……。
自主制作映画ながら、原案と総合演出をテリー伊藤が担当し、ソニン、橋本真也、ニコラス・ペタス、佐野史郎ら、豪華なキャストを起用したことも話題を集めた。監督は久保直樹。2004年12月4日に新宿シネマミラノでの公開が決定し、その後、計6館で上映が行なわれ、約6,000人を動員。シネマミラノ興行収入の年間ベスト5に入る記録を残した。
公開する劇場も決まっていない状態での撮影だったが、ソニンさんは「がなりさんだったら、公開してくれるだろうと、不安はなかった」という。
24日に発売されたDVD(品番:SAH-001)は片面2層で、収録時間は100分。映像はビスタサイズをスクイーズ収録し、音声はドルビーデジタル5.1chとドルビーサラウンドの2種類を収める。字幕は収録しておらず、英語音声部分は日本語字幕の焼付けとなっている。価格は3,990円。なお、15歳未満の鑑賞を禁じたR-15指定となっている。 特典映像として、特報や予告編、TV-CM、初日舞台挨拶に加え、「ソニンアクショントレーニング」、「爆破シーンメイキング」、「スチールギャラリー」、キャスト・スタッフ紹介も収録されている。 さらに、初回生産分には封入特典として、ソフト・オン・デマンドのロゴマークをあしらったスポーツソックスを同梱している。
タワーレコード渋谷店のインストアイベントには、DVD購入者限定で100名以上のファンが参加。ソニンさんのトークショー&握手会が行なわれた。
映画の主役は橋本真也選手なのだが、DVDの方はジャケットをソニンさん一人で飾り、映像特典も「ソニンアクショントレーニング」が収録されるなど、ソニンさんが前面に打ち出されている。ソニンさんは、「自分が表にでていて恥ずかしい」とDVDを手にした感想を話す。
DVDで改めて観て、「懐かしい。まだ顔が幼くて、子供だなと思いました。周りは男の人ばかりでしたけど、すごい楽しい現場だったことを思い出しました」と語り、この映画の撮影が楽しい思い出となっているようだ。 「映画公開されて、DVD化されるまでは早く感じた」とのことで、「もっとたくさんの人に、劇場で見て欲しかったという思いが半分ありますが、全国では見ることができなかったので、たくさんの方に観てもらう、いい機会になると思います」と、DVD化を喜んだ。
また、トークショーの中では、DVDには隠しコマンドが2つあり、ソニンの別バージョンのアクショントレーニング映像と、ボツになった別バージョンのジャケットが収録されていることも、明らかにされた。
□ソフト・オン・デマンドのホームページ
(2005年6月27日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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