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ヤマハ株式会社は、2ch再生にもこだわったというホームシアター用の5.1chスピーカー「NS-325シリーズ」を9月中旬に発売する。トールボーイタイプのフロント、ブックシェルフ型のリア、センター、サブーファの計4モデル。各モデルの価格は下表の通り。カラーリングはいずれもチェリーとなっている。
YST-SW325を除くモデルは、ウーファユニットとして、従来のPMD(Polymer injected Mica Diaphragm)を全面改良した新開発の「アドバンスドPMDウーファ」を採用。アドバンスドPMD振動板と、発泡EPDMサラウンドを組み合わせたもので、ボイスコイルボビンに複合材を使用することで、強度が増し、切れ味とS/Nの高い再生音を実現したという。 また、ツイータには振動板とボイスコイルのボビン部を一体化した、アルミマグネシウム合金製のDC-ダイヤフラム式ドームツイータを採用。口径は3cm。振動系を軽量化することで再生音の情報量を増加させたほか、振動板表面に特殊なコーティングを施し、50kHzまでの高域再生を可能にしている。 エンクロージャは、オーディオ用に吟味したMDF芯材をマホガニー・リアルウッド突板で仕上げたもの。同社の高級木目ピアノと同様に、ポリウレタン・セミオープンポア塗装を施している。 ネットワーク回路にはSOLEN製のメタライズド・ポリプロピレンコンデンサや、巻線径1mmの大容量コイルなどを採用。また、内部配線はウーファ/メイン配線用とツイータ用で線材を使い分けているという。なお、スピーカーターミナルはいずれも金メッキ真鍮削り出しでバナナプラグに対応する。 NS-325Fは2ウェイ3スピーカーのトールボーイでバスレフ型。13cm径のウーファを2基、3cm径のツイータを1基搭載する。C325は2ウェイ3スピーカーの密閉型センタースピーカーで、10cm径のウーファを2基搭載したダブルウーファ仕様。ツイータは同じ3cm径のドーム型を採用している。 M325は2ウェイ2スピーカーのブックシェルフタイプ。ウーファはセンターと同じ10cm径で、ツイータも共通の3cm径。エンクロージャは密閉型となっている。各モデルの詳細な仕様は下表の通り。
■ YST-SW325 NS-325シリーズとの組み合わせを想定し、専用の音質チューニングを施したというサブウーファ。エンクロージャも他のNS-325シリーズと同様にマホガニー・リアルウッド突板仕上げとしている。 独自の低音再生技術「A-YST(アドバンスド・ヤマハ・アクティブサーボ・テクノロジー)」方式を大幅に改良したという「A-YST II」方式を採用。さらに、低音を放出するYSTポート部を、よりなめらかな音の流れを実現するという「リニアポート」に変更。スピード感のあるクリアな重低音が再生できるという。 また、ウーファーユニットを下向きに装着し、キャビネット底面のピラミッド型拡散板によって低音エネルギーを水平方向に放射する「QD-Bass(キューディー・ベース)」テクノロジも採用しており、設置場所の影響を受けにくい。
ユニットは20cm径のコーン型。アンプの出力は150W(5Ω時)。再生周波数帯域は25Hz~180Hz。ハイカットフィルタは50Hz~150Hzまでの連続可変。オートスタンバイ機能なども備えている。入力はスピーカー端子からと、RCAピンジャックの2系統を用意。外形寸法は315×374×380mm(幅×奥行き×高さ)。重量は13kg。
□ヤマハのホームページ
(2005年8月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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