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株式会社デノンコンシューマーマーケティングは、エントリーモデルのAVアンプ2機種を発売する。価格と発売時期は、「AVC-1920」が8月中旬で78,750円、「AVC-1620」が9月中旬で52,500円。 どちらのモデルも、Analog Devices製の第3世代SHARCプロセッサを採用した7.1ch AVアンプ。7ch同一クオリティを実現しており、サラウンドバックチャンネル用の出力をフロント出力に追加で割り当てることで、フロントスピーカーのバイアンプ駆動も可能となっている。 2004年8月発売の「AVC-1890」、「AVC-1590」の後継モデルで、カラーリングがシャンパンゴールドから両機種ともプレミアムシルバーに変更。アルミ製フロントパネルを採用している。同社は「AVのより進化した時代の到来を予感させるデザインを採用した」としている。
■AVC-1920
定格出力100W×7ch(8Ω時)、最大出力150W×7cm(6Ω時)のパワーアンプを内蔵。32bit Floating Pointタイプの第3世代SHARCプロセッサを備えており、24bit/96kHzの入力信号の処理が可能。サラウンドのデコードも精度の高い処理が行なえるという。 デコード可能なフォーマットはDTS-ES、DTS 96/24、ドルビーデジタルEX、ドルビープロロジック IIx、DTS NEO:6など。
オートセットアップ機能も搭載しており、付属の専用マイクでスピーカーやリスニングルームの音響特性を測定。具体的には、スピーカーの接続/サイズ/レベル/距離/位相の5項目を自動で設定する。所要時間は約3分。マイクを本体に差し込むだけでオートセットアップモードがスタンバイ状態になるため、メニュー画面を表示する手間も省けるという。
また、測定したデータをもとに、音響特性を最適化する「ルームEQ」機能も搭載。オート、もしくはマニュアル設定が可能で、オートでは一回の測定でNORMAL、FRONT、FLATのイコライジングカーブを設定。マニュアルでは8バンドのグラフィックイコライザを使って1パターンが設定できる。なお、これらの設定はサラウンドモード毎に割り当てられる。
電源部には大容量のブロックコンデンサなどを採用。映像回路への電源は独立したトランス巻き線より供給することで、オーディオ回路へ与える影響を抑えている。また、映像回路とデジタル回路、表示菅をOFFにすることで、より高音質な再生を行なう「ピュアダイレクトモード」も備えている。
ボリュームは全チャンネルに可変ゲインボリュームを採用。ソースごとに入力レベルを補正する機能も備えている。入出力端子部では、S映像やコンポジットの入力を変換し、D端子から出力するビデオコンバージョン機能を搭載する。
音声入力は、Phono入力を含むアナログ×9、5.1ch×1、光デジタル×4、同軸デジタル×2。音声出力はアナログ×3、7.1chプリアウト×1、光デジタル×1。映像入力はコンポジット×5、S映像×5、D4×3。映像出力はコンポジット×3、S映像×3、D4×1。外形寸法は434×417×171mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12.8kg。
■AVC-1620
定格出力80W×7ch(8Ω時)、最大出力135W×7cm(6Ω時)のパワーアンプを内蔵。第3世代SHARCプロセッサを備えており、24bit/96kHzの入力信号の処理が可能。AVC-1920と同様のサラウンドフォーマットのデコードに対応する。
出力以外の主な機能、構成は同じ。前モデルの「AVC-1590」(46,200円)はオートセットアップを備えていなかったが、今回のモデルからオートセットアップ機能を搭載。ただし、測定したデータをもとに、音響特性を最適化する「ルームEQ」機能は省かれている。また、Phono入力も搭載していない。
入出力端子は、音声入力はアナログ×8、アナログ5.1ch×1、光デジタル×2、同軸デジタル×2。音声出力は、アナログ×2、7.1ch×1、光デジタル×1。映像入力はコンポジット×4、S映像×3、D4×3。映像出力はコンポジット×2、S映像×2、D4×1。
外形寸法は434×417×147mm(幅×奥行き×高さ)。重量は11.3kg。
□デノンのホームページ
(2005年8月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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