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株式会社ルネサス テクノロジは9日、家庭用オーディオ/カーオーディオなどデジタルオーディオ向けのマイクロコントローラ「SH7261」4製品を発表した。サンプル出荷は9月に開始する。 サンプル価格は、車載LANコントローラ「CAN(Controller Area Network)」を搭載する「SH72611」の80MHz動作モデル「R5S72611P80FPV」が1,890円、120MHz動作モデル「R5S72611C120FPV」が1,785円。また、「IEBus(Inter Equipment Bus)」を搭載する「SH72612」の80MHz動作モデル「R5S72612P80FPV」が1,838円、120MHz動作モデル「R5S72612C120FPV」が1,733円。 従来の「SH-2A」CPUコアに、浮動小数点演算ユニットを追加した新CPUコア「SH2A-FPU」を搭載するマイクロコントローラ。整数演算性能288MIPS、浮動小数点演算性能240MFLOPS(120MHz動作版)で、SH-2Aに比べ信号処理性能を向上させた。 命令セットはSH-2Aなどと同じプログラムを流用可能。また、ROMコード効率はSH-2に比べ約75%で、同じプログラムの場合、約3/4のサイズに縮小できる。MP3/WMA/AACなどの音声データの圧縮伸張処理を、より低い周波数、より小さいプログラムサイズで実行可能としている。 また、従来はシステム制御処理のコントローラとデジタルオーディオ処理用のDSPなど2種類のデバイスで行なっていた処理を1チップで可能にした。さらに、CD-ROMデコーダを搭載し、対応する機能を安価な外付け部品で構成可能としている。パッケージは、176ピンLQFPを採用する。 今後は、動作周波数200MHzの高速モデルや、マルチCPU対応による性能向上モデルなどの開発も進めるとしている。 □ルネサス テクノロジのホームページ (2005年8月9日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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