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ソニーは8月27日・28日に、体験型科学施設「ソニー・エクスプローラサイエンス」で、小学3年生以上を対象とした夏休みイベントとして「手作りCDワークショップ」を開催した。 ワークショップは、子供たちに、身の回りのデジタル製品の仕組みを学んでもらうことで、製品への興味を喚起することを目的に実施している。ソニーイーエムシーエス株式会社 浜松テックが2001年に開発した簡易CDプレーヤー作成キットを組み立て、自分の作ったメディアでメロディが再生できる。キットはイベントごとに生産され、一般販売などは行なわれていない。 イベントは午後1時~と3時~の1日2回行なわれ、参加者は各回で先着30名。今回の応募は告知から1週間ほどで定員に達したという。
プレーヤーは、ディスクメディア収納ケースを2つ組み合わせた本体ケース、木製の回転盤/軸、光照射/読み取り部とスピーカー一体型の再生用基板から構成。3つの読み取りセンサーを搭載し、8パターンの読み取りが可能。 最初はプレーヤー本体のケースから組み立てを開始。メディアケースを2つ組み合わせた形状で、中心の穴に木製の回転軸受けを立て、回転盤を装着する。 さらに光照射/読み取りセンサーと再生用基盤を本体に装着し、本体は完成。シンプルな構成だが、センサーの位置がずれると正確に読み取れないということが説明されると、参加した子供たちも注意深く取り付けていた。
読み取り用のディスクは、音階別に決まった箇所を塗りつぶして作成。外周から内周に向けて白/黒/黒ならド、黒/白/黒ならレの音が出る。また、塗る長さにより音を出し続ける時間も調節できる。 参加した子供たちへのクイズとして、ある楽譜を見せて、その音階通りに色を塗ると何の曲になるかと出題。ディスクに色を塗り、自分のプレーヤーで再生して曲を当てていた。
ワークショップの講師は、ソニーエーエムシーエス株式会社で光ピックアップ技術に携わるエンジニアである安藤高志氏。作業工程の終了後、現行のプレイステーション 2で使われる光学ピックアップ部を子供たちに見せ、「今作ったプレーヤーに、さまざまな技術を加えると、皆さんにも身近な製品になる」と説明。子供たちも部品を手にとって、真剣に眺めていた。 さらに、「デジタルの機械はそれほど難しいものではなく、今回教えたことがほとんどの技術に通じる基本。皆さんも将来は私たちを驚かせるようなディスクなどを発明してくれるとうれしい」と締めくくった。
なお、ソニー・エクスプローラサイエンスでは、植物原料プラスチックで作られたウォークマンの組み立てと分解を体験する「エコ体験ワークショップ」を9月17日・18日に実施。参加者は小学校3~6年生で、参加費は無料(別途入場料が必要)。サイト上で参加者を募集している。 □ソニーのホームページ (2005年8月29日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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