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日立、地デジ専用チューナとD端子搭載のPC「Prius Air」
-HDMI出力を備えた「Prius Deck」などAV機能強化


9月10日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社日立製作所は31日、コンシューマー向けPC「Prius」シリーズの新モデル9機種を、9月10日から順次発売すると発表した。その中で、Prius Airの上位モデル「AR37N」が地上デジタルチューナを搭載。また、「Prius Deck」シリーズの2機種がHDMI出力を備えるなど、AV機能の強化が図られている。


■ Prius Air

Prius Air「AR37N」

 地上デジタルチューナを搭載した上位モデル「AR37N」が10月14日発売。また、アナログチューナモデルの「AR35N」が9月10日発売となっている。価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は37Nが23万円前後、35Nが19万円前後の見込み。

 37Nは地上デジタル/アナログチューナを搭載。独自のLSI「BroadGear」を内蔵しており、CPUの負荷や、他のソフトウェアの動作に左右されずに、安定したHD映像の受信やコマ落ちのない表示が行なえるという。

 なお、デジタルチューナは地上/BS/110度CSの3波共用ではなく地上デジタルのみ。デジタルチューナ搭載PCで地上デジタル専用の製品はPC業界初となる。

 HDDへの録画もサポートしており、MPEG-2 TSで1080i/480i映像を録画。ただし、編集やDVD-RAMなどへのムーブはサポートしていない。また、ハードウェアMPEG-2エンコーダも備えており、アナログ放送のリアルタイムキャプチャが可能。キャプチャ解像度は720×480ドットで、ビットレートは2~8Mbpsが設定可能。

 録画用ソフトとして独自の「Prius Navistation4」をプリインストールしており、地上デジタル放送の視聴や録画が可能。録画番組のハイライトシーンだけ再生する「いいとこ観」機能も搭載している。

  出力として専用モニタ(D端子)を備えており、付属のワイド液晶ディスプレイほのか、薄型テレビなどとも接続可能。ただし、アナログ放送の録画番組の再生や、DVDの再生映像、EPGなどはD端子から出力されない。

B-CASカードは背面に挿入する

 37Nは17型のワイド液晶ディスプレイ「DT3178W」を同梱。解像度1,280×768ドットのパネルを採用。コントラスト比は400:1。輝度は約350dc/m2。視野角は上下左右170度。入力端子としてアナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)、D4、ステレオミニ音声、RCAアナログ音声を各1系統備える。

 パソコンの操作画面はRGB出力から、ハイビジョン映像はD端子から出力されるため、ハイビジョンの視聴/録画/再生などデジタル放送の機能を全て利用するためには、付属のディスプレイと2本のケーブルで接続する必要がある。

 AR35Nは地上デジタルチューナを省いたモデルで、地上アナログチューナのみを搭載。主な仕様は同じで、HDD容量は320GB。CPUはCeleron D 346(3.06GHz)、メモリ512GB。DVD±R DL対応のスーパーマルチドライブを搭載し、OSはWindows XP Home Edition。

 35Nの液晶は解像度が1,280×1,024ドット、コントラスト比が450:1、輝度が約300cd/m2。視野角は左右140度、上下130度。


■ Prius Deck

Prius Deck「DH75N」

 地上アナログダブルチューナを搭載した「DH75N」と、シングルチューナの「DH73N」をラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は75Nが29万円前後、73Nが26万円前後の見込み。両モデルともHDMI Version 1.1の出力を備えており、映像だけでなく音声の伝送もサポートしている。ただし、デジタルチューナは搭載していない。

 高画質化機能として、10bitのADC、3次元Y/C分離回路、ゴーストリデューサー、DNR、TBCなどを搭載。ハードウェアMPEG-2エンコーダも内蔵しており、前述のPrius Airと同様の設定でリアルタイムキャプチャが行なえる。録画には独自の「Prius Navistation4」を利用する。

HDMI端子部

 メモリは512MB。DVD±R DL対応のスーパーマルチドライブを搭載し、OSはWindows XP Home Edition。HDD容量が異なり、DH75Nは500GB(250GB×2)、DH73Nは250GB。

 HDMI以外の映像出力としてS映像とコンポジット、専用モニタ出力(DVI)を各1系統装備。付属のモニタは共通の20型ワイド「DT5200W」で、S-IPS方式の1,360×768ドット液晶パネルを採用。コントラスト比は550:1。輝度は約500cd/m2。視野角は上下左右170度。映像入力は専用モニタ端子(DVI)となる。

□日立のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2005/08/0831.html

(2005年8月31日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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