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日本ビクター株式会社は、これまでAV用スピーカーに採用していた独自のウッドコーンスピーカーを、カーオーディオ用ユニットとして発売。また、WMA/MP3再生に対応したCDレシーバやサブウーファなど、合計5モデルを9月中旬より発売する。各モデルの価格と発売時期は下表の通り。
■ CS-WDS1
木製シートを振動板に採用した独自のスピーカーユニット「ウッドコーンスピーカー」を採用した2ウェイセパレートシステム。ウーファとツイータ、ネットワークを各1基セットにしている。 高温多湿の車室内環境に対応したというウッドコーンユニットを新たに開発。口径はウーファが14.5cm径のコーン型、ツイータが2cm径のドーム型となっている。ウーファにはアルミダイキャストフレームを採用しており、磁気回路の熱ダレを防止。ユニットを強固に支え、低音域の連続振動時でも自然な響きを実現した。 また、エッジ部にはブチルラバーエッジを採用。ボイスコイルはエッジワイズ4層巻ボイスコイルを採用。平角断面のOFC銅線を採用することで、4層巻きを実現し、密度が向上。高効率でクリアな再生を可能にするという。 ツイータの駆動系には、CCA(銅クラッドアルミ線)のボイスコイルを採用し、軽量化を実現。銅キャップ付低歪率磁気回路とネオジウムマグネットを搭載することで、小型でも十分な磁力を持つとしている。 クロスオーバーネットワークには基板を使用しておらず、木製ボード上にダイレクトに配線する設計を採用。無駄な配線の取り回しによる音質劣化を防いだという。また、入力端子には金メッキを採用し、バイワイヤリング接続にも対応。ウーファからの逆起電流によるツイータへの干渉も防いでいる。また、ツイータとウーファを独立して駆動するバイアンプ接続へのシステムアップにも対応する。
定格インピーダンスは4Ω。システム全体の再生周波数帯域は45Hz~50kHz。ユニット1本あたりの重量は、ウーファが1.5kg、ツイータが235g。
■ CS-WD85
8.5cm径のフルレンジ・ウッドコーンスピーカー。CS-WDS1と同様に、車室内の環境に対応した新開発のユニットで、アルミダイキャストフレーム、エッジワイズ4層巻きボイスコイル、銅キャップ付低歪率磁気回路、ネオジウムマグネットなどを採用している。定格インピーダンスは4Ω。再生周波数は60Hz~20kHz。重量は1本あたり409g。
■ KD-SD700
SDメモリーカードスロットを備えたCDレシーバ。SDカード内に保存したWMA/MP3ファイルの再生が可能。対応するカードは8~512MBのもので、フォルダ管理やID3/WMAのタグ情報の日本語表示も可能。SDカードだけでなく、CD-R/RWに記録したWMA/MP3も再生できる。 解像度256×80ドット、4階調が表示できる「3Dヴァリオディスプレイ」を採用。12色のメーカープリセット色に加え、RGB12段階の調節・組み合わせも可能。また、付属のPC用ソフト「イメージコンバーターWide Ver.1.2」で、デジタルカメラやDVカメラなどで撮影した動画や静止画をディスプレイ表示用の形式に変換可能。SDカードを介してレシーバに転送し、音楽再生中に任意の画像を表示させることもできる。 音質面では3バンドのパラメロトリックイコライザーを搭載。アンプ部には50W×4chのMOS-FETアンプを採用。音楽信号の伝送回路に高音質コンデンサを使用するほか、DACにバーブラウン製の24bit DACを搭載。FM/AMチューナも備えている。
また、外部入力としてアナログ音声入力(RCA)や、BUS入力端子を各1系統搭載。ポータブルオーディオプレーヤーなどとも手軽に接続できる。また、アナログ音声出力とサブウーファ出力も各1系統装備する。
■ KW-TC310
CDとカセットデッキを搭載したレシーバ。CD-R/RWの再生もサポートするが、MP3/WMAファイルの再生には対応しない。前面にステレオミニのアナログ音声入力を備えており、ポータブルプレーヤーなどと接続できる。 CD部には1bit DACを採用。アンプ部の最大出力は50W×4ch。スピーカーの許容入力に合わせてアンプの出力を切り替える「アンプゲインコントロール」を備えるほか、音量調節にロータリーボリュームも採用。右隅に配置することで、右ハンドル車での操作がしやすいという。
カセットデッキ部には、テープとヘッドの密着率を高める「EHPヘッド」を採用。音質調整機能として3バンドのパラメトリックイコライザも利用できる。また、FM/AMチューナも内蔵。エリア別に258局の情報がプリインストールされており、各地域のラジオやハイウェイラジオも手軽に受信できるという。
■ CS-BB2
シートの下にも設置できる、薄型デザインを採用したアクティブ・サブウーファ。外形寸法は290×200×60.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は2.1kg。 ユニットは14cm径のコーン型1基だが、ボイスコイルを2基搭載したデュアルボイスコイル仕様。ドライブするアンプは最大出力60W×2chで、計120W。エッジ部にはブチルラバーエッジを採用するほか、振動板には「HHCウーファ振動板」を採用。上部に98mm径、1.2mm厚、24gの「ディンプル加工アルミダイヤフラム」を重ねており、振動板のたわみや変形を防いでいる。
入力はRCAに加え、スピーカー入力も装備。低音レベルの調節とブーストのON/OFFができる、スティック型のワイヤードリモコンも付属。本体には位相変更用のスイッチも備えている。再生周波数帯域は20Hz~200Hz(LPFスイッチON時)、20Hz~500Hz(LPFスイッチOFF時)。
□日本ビクターのホームページ
(2005年9月2日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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