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ソニーは、フルHD解像度(1,920×1,080ドット)を持つ独自の反射型液晶パネル「SXRD」を使用したフロントプロジェクタ「VPL-VW100」を12月10日に発売する。価格は136万5,000円。 単結晶シリコンを駆動素子とする反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」を採用したプロジェクタ。SXRDは2003年8月に発売した「QUALIA 004」(252万円)に採用された後、フルHDリアプロテレビ「QUALIA 006」(168万円)にも搭載されたが、ホームシアター用フロントプロジェクタとしては「VPL-VW100」が第2弾モデルとなる。ただし、QUALIAシリーズではなく、価格は004と比較すると115万5,000円低価格になっている。 QUALIA 004は0.78型パネルを採用していたが、VPL-VW100は新開発の0.61型パネルを3枚搭載。独自の垂直配向液晶とデバイス構造によりフルHD解像度と高コントラスト比、2.5msの応答速度を実現。暗部のノイズを抑えるドライブ回路により、濃密な黒再現が行なえるという。 レンズには、解像感を保持しながら広い投写範囲をカバーできるというARC-F(オールレンジクリスプフォーカス)レンズを採用。1.8倍の電動ズームレンズで、40~300型の投写に対応。100型の投射距離は約3.1~5.3m。また、電動のレンズシフト機能も備えている。 シーンの明るさに連動して絞りを開閉する「アドバンスト アイリス機構」を搭載しており、コントラスト比がQUALIA 004の3,000:1と比べ、最大15,000:1と大幅に向上した。 光源には、QUALIA 004と同様の「ピュア・キセノンランプ」(400W)を採用。映画館の映写機でも使用されているランプで、ランプ内に注入されているガスに不純物を含まない、キセノンガスを使用。忠実な色の表現が行なえるという。輝度は800ルーメン。 また、高画質化回路として独自の「DRC-MF」のバージョン2を採用。SD/HD映像ともに解像感の高い表示が行なえるという。 入力信号は480/60i、575/50i、480/60p、575/50p、720/60p、720/50p、1080/60i、1080/50iに対応。DVI/HDMI時は1080/60p、1080/50pもサポートする。入力端子はHDMI、DVI-D、コンポーネント、D-sub15ピン(アナログRGB/コンポーネント)、コンポジット、S映像を各1系統用意。スクリーントリガー端子や制御用のRS-232C端子も備えている。 さらに、Ethenet端子も備えており、PC上でガンマ調整が行なえるソフトウェア「イメージディレクター」も用意。PCで詳細なガンマ設定を行なった後、同設定をプロジェクタに転送できる。 消費電力は最大610W。同社のAV製品用新開発ファンを採用したことで、騒音は22dBに抑えている。外形寸法は496×574×175mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約19kg。QUALIA 004(597×745×201mm、約40kg)に比べると一回り小さく、重量は半分以下になっている。 リモコンなどを付属するほか、オプションで天井用取り付け金具「PSS-H10」(80,850円)や、交換用ランプ「LMP-H400」(99,000円)も12月10日より発売する。
□ソニーのホームページ (2005年9月6日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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