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ヤマハ株式会社は、HDMI端子を備えたミドルクラスの7.1ch AVアンプ2機種を発売する。720p/1080iへのアップコンバージョンが可能な「DSP-AX2600」が11月中旬発売で199,500円、下位モデルの「DSP-AX1600」が10月中旬発売で157,500円。カラーリングはどちらもゴールド。 2機種とも、HDMI Ver.1.1端子を搭載。アナログ・デバイセズ製のビデオデコーダ/エンコーダと、Oplus製のI/P変換デバイスを内蔵したビデオ回路を採用。上位モデルのAX2600では、入力した信号を720p/1080iに変換する「HDビデオアップスケーリング機能」を搭載。AX1600では、480iを480pにプログレッシブ変換できる。 どちらもTHX Select2に準拠しており、THX Select2 Cinema、THX Music Mode、THX Game Modeなどが利用可能。DTS-ESやドルビーデジタルEX対応のデコーダを搭載するほか、7.1chシネマDSPや、THXサラウンドEX、ドルビープロロジックIIxなども利用できる。 全チャンネルにバーブラウン製のDACを採用。また、2~5.1chシステム接続時に、フロントスピーカーのユニットを、内蔵パワーアンプで別々にドライブするバイアンプ駆動も可能。また、全回路のローインピーダンス化を行なう「ハイカレントアンプ・テクノロジー」や、デジタル回路の高性能化によりアナログ経路を最短化する「デジタルマキシマムコンセプト」などの設計思想を採用している。
■ DSP-AX2600 最大出力180W×7ch(6Ω時)のパワーアンプを内蔵。大型の電源トランスやカーボンシース・ブロックケミコン、音響用コンデンサ、強化シャーシ構造など、高音質化パーツを投入。力強さと繊細さを兼ね備えた再生音を追及したという。 独自の「NewシネマDSPエンジン」を搭載しており、「HALL」や「MOVIE THEATER」など、40種類のサラウンドプログラムを用意。信号処理用にオリジナルの32bit浮動小数点演算処理LSIを3基内蔵。SRSのCircle Surround IIや、ナイトリスニングモード、ヘッドフォンで5.1ch再生を行なう「サイレントシネマ」にも対応している。 また、自動音場補正機能「YPAO」も装備。付属のマイクを利用し、スピーカーの位相や結線、サイズ、チャンネル間レベル、距離、周波数特性などを自動的に確認・最適化できる。なお、設定した情報はシステムメモリ内に6タイプ保存可能。 また、各種操作を行なうGUI画面には、最高級モデルの「DSP-Z9」と同じ日本語対応のアシストGUIを採用。2つの部屋で独立したソースの再生が行なえるゾーン機能も搭載。マクロ対応の学習機能を備えた通常のリモコンに加え、ゾーン専用のサブリモコンも同梱している。
入力端子は、HDMI×2、D5×3、コンポーネント×3、コンポジット×6、S映像×6、アナログ音声×11、アナログ音声(6/8ch入力)×1、光デジタル×5、同軸デジタル×3を用意。出力端子は、HDMI×1、D5×1、コンポーネント×1、コンポジット×2、S映像×3、モニター(コンポジット)×1、アナログ音声×4、光デジタル×2、サブウーファプリアウト×1を備える。また、ゾーン機能用出力も備えている。 AM/FMチューナも内蔵。外形寸法は435×438×171mm(幅×奥行き×高さ)。重量は19.8kg。
■ DSP-AX1600
最大出力170W×7ch(6Ω時)のパワーアンプを内蔵した7.1ch AVアンプ。HDMIのスケーラ部分を除き、主な仕様はAX2600と同じ。「NewシネマDSPエンジン」も搭載しているが、DSPモードの総数がAX2600より3個少ない、37種類になっている。 自動音場補正機能のYPAOも備えているが、各種設定を行なうGUIは「日本語対応アシストGUI」ではなく、従来モデルと同様の表示となる。
入出力端子はAX2600と同じ。外形寸法も共通だが、重量は17.4kgと若干軽くなっている。ゾーンリモコンを加えた2種類のリモコンなどを同梱する。
□ヤマハのホームページ
(2005年9月7日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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