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富士通テン株式会社は、タイムドメイン(時間領域)理論を採用したスピーカーシステム「ECLIPSE TDシリーズ」の新モデルとして、「TD510」と「TD508II」の2機種を発売する。発売日は10月20日で、両モデルの専用スタンド、天吊り用ブラケットも同時にリリースされる。価格は下表の通り。 なお、カラーバリエーションは、スピーカーがそれぞれシルバー(SV)、ホワイト(WH)、ブラック(BK)の3色。スタンドがシルバー(SV)とホワイト(WH)の2色を用意する。
タイムドメインスピーカーシリーズの原点である、2001年に発売された「512」、および「508」の後継モデル。510(240×360×362mm/幅×奥行き×高さ)は512(286×364×372mm/同)より小型化し、両モデルとも天吊りに対応して設置性が向上。シアター用だけでなく、店舗や商業施設のBGM用としても使いやすくなったという。 また上下方向に角度調整が可能になり、専用スタンド装着時や天吊り時でも任意の角度に向けることができる。調整幅は直置時で上方向30度~下方向10度。スタンド装着時で上方向20度~下方向10度。天吊り時で上方向10度~下方向60度。 「タイムドメイン理論」とは、周波数領域に着目した従来の再生方法に加え、「時間領域(タイムドメイン)の再現性」に着目したもの。音が発生する際に起きる振動の発生から消滅までの時間的な過程を再現する。原音の波形を再現し、原音に限りなく近づけるのが目的で、実現にはスピーカー内部で発生する様々な振動や反射音を抑える必要がある。 その取り組みとして、拡散支柱によるフローティング構造を採用。ユニットとエンクロージャが接触しないよう、エンクロージャ内部を貫く支柱がユニットを支える構造になっている。また、マグネット後部にグランド・アンカー(錘)を取り付け、ピストン運動を最適化。卵のようなエンクロージャの形状も反射音を防ぐ効果がある。 510は10cmのフルレンジユニットを採用。508IIは8cm径のフルレンジユニットを搭載する。両モデルともベース部、エンクロージャ部でよりデザインを洗練。ドライバユニットも改良しており、能率と再生音量が向上したという。 また、専用スタンドには同社のハイエンドモデル「TD712z」で培ったというノウハウを投入。スピーカーとの接合部に点接触構造を採用したほか、拡散支柱には比重の高い亜鉛を採用。スピーカーからの振動伝播を抑え、タイトな低音を実現したという。 主な仕様は下表の通り。
□富士通テンのホームページ
(2005年9月14日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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