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株式会社東芝は16日、ポータブルオーディオプレーヤー向けの小型燃料電池を開発し、プレーヤーの試作機を用いた動作検証を開始した。 開発されたのは、フラッシュメモリ内蔵プレーヤーやHDD内蔵プレーヤーへの組み込みを目的とした、出力100mWと300mWの燃料電池ユニット。同社は、ポータブルオーディオ向けの燃料電池を2004年6月に発表し、発表時には2005年度中の実用化を目指すとしていた。 100mW型は、外形寸法が75×23×10mm(縦×横×厚さ)と板ガム程度のサイズで、内蔵タンクに3.5mlの純メタノール燃料(濃度99.5%)を注入し、約35時間の駆動が可能。300mW型の外形寸法は75×60×10mm(同)で、10mlの燃料により駆動時間は約60時間。 開発された燃料電池は、小型化に適したパッシブ型を採用。通常は30%以下に希釈するメタノール燃料を薄めずに使用できる。同社は2007年以降を本格普及期と見なし、生産技術を含めた開発を加速するとしている。
なお、試作機となるプレーヤーは、100mW型がフラッシュメモリを採用し、外形寸法は110×35×20mm(縦×横×厚さ)、燃料充填時の重量は78.5g。300mW型はHDD内蔵で、125×65×27mm(同)、燃料充填時の重量は270gとなる。 試作機には動作検証用の部品も含まれるため、実際の製品では大幅な小型化も可能。IECで策定中の安全規格案に準拠した設計となっている。 2種類のプレーヤー試作機と燃料カートリッジは、10月4日より千葉県・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」の同社ブースでも出展される。 □東芝のホームページ (2005年9月16日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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