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松下電器産業株式会社は、デジタル伝送方式のコードレスサラウンドヘッドフォン「RP-WH7000」を11月15日に発売する。価格はオープンプライスだが、店頭予想価格は40,000円前後の見込み。月産台数は2,000台の予定。 RP-WH7000は、2004年12月に発売された赤外線デジタル伝送対応のワイヤレスヘッドフォン「RP-WH5000」の上位モデル。ヘッドフォンのドライバユニットが40mm径から50mm径に強化され、高磁力ネオジウムマグネットを採用したことで、高音から低音までの音の再現性を向上させた。 トランスミッター部とヘッドホン部間にデジタル赤外線伝送方式を採用。プラズマテレビと組み合わせても、1m以上離れればノイズが入らないとしている。変調方式はダイレクトPCM方式で、赤外線到達距離は約10m。
デコーダはドルビーデジタル、DTS、AACのデコーダに加え、ドルビープロロジック IIを搭載。さらに、CINEMA/MUSIC/VOICEの3モードをコンテンツの種類に応じて選択できる。従来モデルと同様、同社独自開発の「パーソナルサラウンド」技術を採用。「頭部への音の伝達を高精度に算出し、3次元方向の音の方向感を正しく再現することができ、スピーカーで聴くような開放感と5.1ch同様の迫力ある音を実現する」としている。 また、赤外線の発光ダイオードも12個から16個に増設することで、伝送範囲を左右55度に広げている。入力端子は光デジタル入力×2系統、アナログ音声(RCA)×1系統となり、新たに光デジタル出力(スルー)とステレオミニのヘッドフォン端子が1系統搭載された。そのほか、音声未入力状態が5分間以上続くと赤外線出力を自動的に停止するほか、受信範囲外でのミューティング機能なども装備する。
ヘッドフォン部のイヤーパッドは柔らかくフィット感のあるベルベット調で、ヘッドフォン特有の閉塞感や圧迫感を低減。オープンエア型で、再生周波数帯域は10~24,000Hzとなっている。また、ヘッドバンドをパイプ形状に軽量化したほか、ヘッドバンドの調節が不要なフリーアジャスト機構を採用している。 ヘッドフォン部の電源は単三電池1本。ニッケル水素充電池が付属するほか、アルカリ電池とマンガン電池も使用可能。電池持続時間はニッケル水素充電池で約10時間、アルカリ電池で約15時間、マンガン電池で約5時間となっている。RP-WH5000(充電池で約20時間、アルカリ電池で34時間)より短くなっているが、充電時間は14時間短い、2時間で完了する。
充電はトランスミッターにセットして行ない、ヘッドホンを立たせるスタイルと、横に倒したスタイルの2つのポジションで充電できる。なお、別売りの増設用ヘッドホン「RP-WH7000H」(オープンプライス、店頭予想価格15,000円前後)も発売されほか、RP-WH5000の増設用ヘッドフォン「RP-WH5000H」も利用できる(充電には非対応)。
トランスミッターの最大外形寸法203×164×141mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約375g。ヘッドフォン部の重量は約320g(付属の充電式ニッケル水素電池含む)。ヘッドフォンをトランスミッターに置いたときの外形寸法は、縦置きの場合は210×164×260mm、横置きの場合は210×280×141mm(同)。
□松下電器産業のホームページ (2005年9月20日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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