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ソニーは、ピュアオーディオ用デジタルプリメインアンプの最上位モデル「TA-DR1a」と、エントリークラスのAVアンプ「TA-DB890」の2機種を発売する。発売日と価格は、TA-DR1aが11月21日で126万円、TA-DB890が10月21日で92,400円。
■ TA-DR1a
2003年12月に発売したピュアオーディオ用、2chフルデジタルプリメインアンプ「TA-DR1」(105万円)のマイナーチェンジモデル。定格出力は150W×2ch(8Ω時)と、300W×2ch(4Ω時)。TA-DR1と同様に、独自のデジタルアンプ回路「32bit S-Master PRO」を搭載している。 前モデルと同様にi.LINK端子を備え、「SCD-DR1」との接続が可能。双方向同期伝送が行なえる「H.A.T.S.」をサポートしており、低ジッタでノイズの少ないクリアな音で楽しめるという。また、DSDデータの伝送もサポートしている。 また、BNC端子の外部シンクロ入力も装備。マスタークロックジェネレータとの連携が可能になり、より高精度な再生が行なえるという。また、MOS-FET素子をさらに高速化した「ハイスピード・パワーMOS-FET」を採用。出力抵抗の減少とスイッチング速度の向上により、32bit S-Master PROの高音質をさらに引き出すという。
そのほかの主な仕様は共通。ノンフィードバック構成のシンプルな信号増幅を採用しており、スピーカーからの逆起電力がフィードバック回路に混入して発生する音質への影響を低減している。 高調波ひずみ率は0.15%以下。周波数特性(パワーブロック)は10Hz~50kHz。S/N比は90dB以上。入力端子はアナログ(ピンジャック)、i.LINK、光デジタル、バランス(XLR・デジタル)を各1系統装備。同軸デジタルは4系統備えている。外形寸法は456×430×125mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約20.7kg。音量の微調整やSCD-DR1の基本操作に対応したリモコンも付属する。
■ TA-DB890 エントリークラスの7.1ch AVアンプ。定格出力は85W×7ch(6Ω時)、最大出力は115W×7ch(同)。ドルビーデジタルEX、DTS-ES、AACなどに対応したデコーダを備えるほか、ドルビープロロジック IIxにも対応する。
オーディオ回路の整流回路にショットキーバリアダイオードを採用。サブウーファのカットオフ周波数が40~160Hz間に、10Hzステップで設定可能。他の信号をアサイン可能なコンポーネント映像入力も備えている。 また、メインとなる基板の上に入力回路基板などを垂直に構築する「マザーボード・コンストラクション」を採用。全ての入力が最短経路でパワーアンプ部と接続でき、各チャンネルの信号経路長も均一にできるという。 また、センターの音をフロントの左右チャンネルへ割り当てるなど、環境に応じたアナログ・ダウンミックス機能も搭載。ビデオアップコンバータも内蔵しており、コンポジット信号をS映像に変換できる。 映像入力はD4、コンポーネントを各2系統、S映像とコンポジットを各5系統用意。音声入力は映像入力用アナログ音声を5系統と、光デジタル4系統、同軸デジタル2系統、ライン入力3系統、PHONO(MM)、アナログマルチチャンネル(5.1ch)を各1系統装備。
映像出力はD4、コンポーネント、S映像モニターを各1系統。コンポジットとS映像を各2系統用意。音声は、映像入力用アナログ音声2系統、光デジタル、REC OUT、サブウーファ、ヘッドフォンを各1系統を備える。外形寸法は430×397×161mm(幅×奥行き×高さ)。重量は13.5kg。リモコンも付属する。
□ソニーのホームページ
(2005年9月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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