◇ 最新ニュース ◇
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【Watch記事検索】
シャープ、地デジダブル録画など新ハイビジョンレコーダ
-「ハイビジョンダブレコ」、「1秒起動」など4モデル


10月24日より順次発売

標準価格:オープンプライス


曲面を活かしたデザインを採用

 シャープ株式会社は、新ハイビジョンレコーダ4モデルを10月24日より順次発売する。

 500GB HDD搭載の地上デジタルダブルチューナーモデル「DV-ARW15」と、250GB HDD搭載のダブルチューナモデル「DV-ARW12」、地上デジタルシングルチューナの250GB HDDモデル「DV-AR12」、160GBモデル「DV-AR11」をラインナップ。価格は全てオープンプライス。


型番 チューナ HDD容量 発売日 店頭予想価格
DV-ARW15 地上デジタル×2
BS/110度CSデジタル×1
地上アナログ×1
500GB 12月1日 18万円前後
DV-ARW12 250GB 16万円前後
DV-AR12 地上デジタル×1
BS/110度CSデジタル×1
地上アナログ×1
250GB 10月24日 13万円前後
DV-AR11 160GB 11万円前後

 HDD/DVDを搭載した「AQUOSハイビジョンレコーダ」。地上/BS/CSデジタルチューナと、地上アナログチューナを搭載。上位2モデルでは地上デジタルダブルチューナ構成とし、2番組同時録画「ハイビジョンダブレコ」機能を搭載する。


■ DV-ARW15/ARW12

DV-ARW15(右)/DV-ARW12(左)

 「DV-ARW15/ARW12」のハイビジョンダブレコでは、地上デジタルの2番組同時録画のほか、地上デジタルとBS/110度CSデジタル、地上デジタルと地上アナログの組み合わせで録画が可能となる。

 ハイビジョン録画に最適化した第5世代の高画質録画エンジン「T3」を搭載し、録画品質を向上。同社の液晶テレビ「AQUOS」と共通の画作りを目指し、AQUOSシリーズトータルでの画質向上を図っているという。

 T3エンジンの処理速度を、従来の2倍に強化したことで、2番組同時録画に対応。録画モードはデジタル放送用のHD/SDと、デジタル/アナログ放送用のXP/SP/LP/EP/MN(マニュアルモード)を用意する。


DV-ARW15 前面パネルを開くと操作ボタンやi.LINKが現れる T3エンジン

ドライブはDVD-R/RWに対応する

 DVDドライブ部はDVD-R/RWの記録に対応し、DVD-RへのVRモード録画も可能。また、DVD-RAM、DVD+R/RWの再生も可能となっている。なお、HDモードで録画したデジタル放送番組を、DVD-R/RWにムーブする際には、ダウンコンバート/再エンコードを伴うため、録画予約の実行などのほかの操作は行なえない。

【訂正】
記事初出時に「DVD-R DLへの録画/ムーブにも対応予定」としておりましたが、発売製品では対応しておりません(12月20日追記)

 筐体はフロント部の曲面で、薄さを強調したデザインを採用。本体前面にHDD/DVDモードや動作状態を確認できる「メディアサークル」と、FL管に録画番組タイトルや、HDDの残量不足警告などを表示する「タイトルウィンドゥ」を搭載する。


番組名をウィンドウに表示(写真はDV-AR12) 録画時には赤く点灯する

電源投入から、EPG表示/録画まで1秒で実行できる

 また、電源OFFから約1秒でEPGの表示や、録画/再生などが行なえる「瞬速起動」も搭載。同モードは、初期状態ではOFFになっているが、「朝の忙しい時簡にすばやく録画したり、急な番組録画を行なう人に使ってほしい」という。

 常時HDDを動作させるため、通常の待機時より消費電力は大きくなるが、「常にオン」のほか、「電源オフ後2時間のみ有効」の2つの起動モードを用意。利用シーンに合わせて活用できる。


瞬速起動の設定画面 デジタル放送のEPG 地上アナログEPGはG-GUIDE

DV-ARW15の背面。HDMIやi.LINKを装備。端子は金メッキ

 DV-ARW15とDV-ARW12の違いはHDD容量(ARW15 500GB/ARW12 250GB)のほか、DV-ARW15のみ映像DACにアナログデバイス製の14bit/216MHz DACを内蔵し、DVDビデオやハイビジョン映像を、より高精細に出力できるという。ARW12のビデオDACは10bit/74.25MHz。また、ARW15のみ同軸デジタル音声出力を装備するほか、背面端子も金メッキ処理を施している。

 デジタル放送EPGに加え、地上アナログ用にG-GUIDEも搭載。デジタル/アナログともに番組延長に自動追従する「デジタル・アナログ番組延長」を搭載し、スポーツの延長や、毎週予約番組の最終回拡大放送なども、EPG放送を見ながら自動的に追従し、録画する。

 ライブラリ管理や使い勝手も強化され、新たに録画番組一覧のサムネイル表示時に、動画サムネイル表示が可能になったほか、選択中のサムネイルの早送りにも対応。また、録画番組を、ジャンルやユーザーごとに分別できる「グループ機能」も搭載し、最大6つのグループを管理できる。

 さらに、HDD残量が少ない場合に、消去して良さそうな番組をリスト表示する「おすすめ消去リスト」も搭載。再生実績やタイトルロックの有無、容量などの条件から、重要度の低そうな番組を順にリスト表示する。

 編集機能は新たにフレーム単位の編集に対応。編集は消去したいシーンの開始/終了を指定して消去する「シーン消去」と、再生/録画中に任意の箇所にチャプタマークを打ち、チャプタ一覧から一括して不要箇所を削除できる「チャプター選択消去」が用意される。タイトル単位に加え、チャプタ単位でDVDへムーブが行なえる。

録画リストでサムネイル動画のプレビューが可能 おすすめ消去リスト シーン分割の画面も大型化された

 i.LINKも前面と背面に1系統ずつ装備。D-VHSなどへのダビングなどが可能なほか、DV入力にも対応。HDVの入力もサポートし、1080iのHDVカメラの映像をHDDに録画/編集可能となる。付属のリモコンでビデオカメラの再生や停止、巻き戻し/早送りも行える。なお、対応HDV信号は1080iのみで720pの入力はサポートしない。

 HDMI端子も1系統装備。ハイビジョン映像や音声の伝送のほか、DVDを1080i/720pにアップコンバートして出力できる。リモコンは新開発の47キー「シンプルリモコン」。従来の66キーから使用頻度の高いボタンを選別したという。外形寸法は430×335×68mm(幅×奥行き×高さ)。重量は5.3kg(DV-ARW15)/5.2kg(DV-ARW12)。

新リモコン 従来モデルとの比較


■ DV-AR12/AR11

 上位モデルと同様に地上/BS/110度CSデジタル、地上アナログチューナを内蔵するが、地上デジタルチューナは1系統のみ。「ハイビジョンダブレコ」には対応しない。

 HDD容量はDV-AR12が250GB、DV-AR11が160GB。ブラックを基調としたスクエアなデザインで上位モデル「DV-ARW15/12」との差別化が図られている。「メディアサークル」や「タイトルウィンドゥ」も搭載する。

 DVDドライブはDVD-R/RWの記録に対応し、DVD-RへのVRモード記録もサポート。録画モードや録画/ライブラリ/編集機能は上位モデルとほぼ共通だが、i.LINKが1系統でHDV/DV入力に非対応となるほか、R11ではHDMIも非搭載となる。

DV-AR12(右)/DV-AR11(左) ブラックを基調としたデザイン

型番DV-ARW15DV-ARW12DV-AR12DV-AR11
HDD容量500GB250GB250GB160GB
録画可能ディスクDVD-R/RW
映像DAC14bit/216MHz10bit/74.25MHz
チューナ地上デジタル×2
BS/110度CSデジタル×1
地上アナログ×1
地上/BS/110度CSデジタル×1
地上アナログ×1
入出力端子
S映像入力2
コンポジット入力2
アナログ音声2
HD/HDV2
i.LINK(TS)兼用
-
HDMI出力1-
D端子出力1
S映像出力1
コンポジット出力1
アナログ音声2
光デジタル音声1
同軸デジタル音声1-
i.LINK21
LAN1
消費電力48W
(1.4W)
44W
(1.4W)
42W
(0.9W)
40W
(0.9W)
外形寸法430×335×68mm
重量5.3kg5.2kg


■ ハイビジョンレコーダシェア35%を目指す

 発表会では、AVシステム事業本部デジタルメディア事業部の小田守事業部長が同社のレコーダ戦略を解説。テレビのフラット化や地上デジタルのエリア拡大など、するなどハイビジョン録画のニーズの拡大傾向を紹介し、特に2005年末以降の大幅な伸びを予測。「トリノオリンピックやワールドカップなど市場の大きなイベントに合わせて、ハイビジョン画質はますますポピュラーになっていく」と語る。

 また。AQUOSのプラットフォームチームと共同で画作りに当たり、コンセプトを共有や基幹パーツを共有していることを紹介し、「(テレビ/レコーダの)両輪で高画質/高音質化を進めいていく」とアピールした。

 2004年度の国内ハイビジョンレコーダ市場は、レコーダ市場の約3.1%、約13万4,000台でほとんどシャープの独占市場だった。しかし、2005年には74万台、レコーダ市場の約15.1%に伸張。さらに、2006年には約184万台、34.5%まで拡大すると予測。2005年度のシェア目標はハイビジョンレコーダ市場の約35%、レコーダ市場の約15%を目指すという。新ハイビジョンレコーダの月産台数は30,000台。

 なお、ブルーレイレコーダについては「2006年を目標に検討している(小田事業部長)」とした。

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/050929-a.html
□製品情報
http://www.sharp.co.jp/hi-vision/arw/index.html
□関連記事
【2月16日】シャープ、HDMIを搭載したハイビジョンレコーダ
-400/250/160GBの3モデル。AQOUSブランドで展開
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050216/sharp.htm

(2005年9月29日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]


00
00  AV Watchホームページ  00
00

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.