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株式会社テレビ東京は29日、ソフトバンクが、テレビ各局からコンテンツ提供を受けてオンラインの動画配信サイトを立ち上げることを明らかにした。またテレビ東京は、USENのブロードバンド放送「Gyao」に、シカゴマラソンの中継番組を配信することも発表した。 29日に行なわれた菅谷定彦社長による定例会見の中で明らかにされた。菅谷社長は、ソフトバンクが動画配信サイトを立ち上げ、10月末にも開始する実証実験に、テレビ各局が揃ってコンテンツを提供することも明かした。ただし、具体的なコンテンツは未定となっている。 なお、ソフトバンクは16日に、一部報道で民放5社の番組コンテンツのインターネット配信を開始すると報じられた件について、「現時点では決定していることはない」とのコメントを発表していた。 ■ テレビ東京のIT戦略 テレビ東京では、2006年4月1日より開始される地上デジタルの移動体向け「ワンセグ」に、映像とデータ放送を提供する。さらに、ワンセグサービスを視野に入れた固定テレビ向けの特別番組「着信××(チョメチョメ)を9月30日の深夜1時から放送。併せて、深夜帯に「IT戦略枠」を設置。10月クールでは木曜日の深夜2時から「美少女研究所」もスタート。モバイル投票や、モバイルのみのコンテンツ配信などを行なう。 そのほかのIT関連事業としては、同社が2001年に設立したテレビ東京ブロードバンド(TX-BB)と共同でアニメ関連サイトをリニューアル。PC・モバイル共通のサービスとして「テレビ東京ブランド」を確立。同サイトで動画配信も実施するという。 また、10月9日にテレビで放送する「シカゴマラソン」を、USENのブロードバンド放送「Gyao」に、地上波放送終了後に配信する予定。ほかにも、10月からの新番組でインディーズのアマチュア・バンドの発掘を目指す音楽番組「LIVE BANG!」もGyaoと連動させ、相乗効果を狙う。
菅谷社長はこうしたITメディア戦略について「今後もTX-BBを中軸に据えた展開は変わらない。しかし、IT企業からの申し入れが殺到しており、社内でも必要だという声があった」とし、7月12日付けでテレビ東京内に「ITメディア戦略委員会」を立ち上げたことを説明。「バリュー、スピード、オープンをIT戦略の柱として展開していく」という。
□テレビ東京のホームページ
(2005年9月30日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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