|
ソニーは1日、オーディオソフト「SonicStage」の最新バージョン「SonicStage Ver.3.3」を公開した。
新たにダイナミックプレイリスト機能を追加し、ジャンルやアーティストによる曲の絞り混みに対応。登録日/☆評価/再生回数/転送回数や曲数/時間/サイズなどから動的なプレイリストを自動生成できる。 さらに、可逆圧縮コーデックの「ATRAC Advanced Lossless」をサポートし、音楽CDから同形式での取り込みが可能となった。アップデートの内容は以下の通り。
■ 「ATRAC Advanced Lossless」
ATRAC Advanced Lossless(AAL)は、9月のA&Vフェスタで参考展示された新コーデック。現時点ではSonicStage Ver.3.3以外に正式対応を謳う製品は発表されていないい。 ソニーによれば、AALはATRAC3plusを基本層としながら、ロスレス符号化を拡張層に持つスケーラブルな構造を採用。AALファイルは通常の音楽CD(リニアPCM 1,411kbps)に比べ、約30~80%の容量に圧縮しながら、原音に完全に再現できるロスレス圧縮形式となっている。 また、基本層をATRAC3plusとしているためポータブルオーディオプレーヤーなどでの利用時にATRAC3plusの基本層のみを転送できる。そのため、パソコンでの音楽CD取り込みや、音楽配信の高音質データとしてAALを利用。容量の少ないポータブルプレーヤーなどへの転送時にはATRAC3plus、といった使い分けも可能となる。 SonicStageの[設定]-[音楽CD録音]で録音形式をAALに指定。コアコーデックをATRAC3plus 256kbpsに設定して音楽CDからAALで取り込んでみたところ、5分28秒の曲でファイルサイズは35.43MB(約865kbps)となった。通常の音楽CD(CDDA/1,411kbps)と比較すると、約61%まで圧縮された計算となる。
さらに、同じ曲をSonicStage Ver.3.3から、ATRAC3plusに対応したPSPのメモリースティックDuoへ転送してみたが、問題なく転送終了。PSPのファイルのプロパティを見るとATRAC3plus 256kbpsと表示されておりファイル容量は11MB。つまり、AALの中のATRAC3plus部のみが転送されており、再生も問題なく行なえた。
□ソニーのホームページ (2005年11月1日) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
Copyright (c)2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|