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株式会社ALBERT(アルベルト)は、家電製品の初心者向けに、独自アルゴリズムで製品を推薦する製品検索サイト「教えて! 家電」を11月4日に開始。11日に記者説明会を行なった。ユーザー登録は無料で、質問するには登録が必要となる。 教えて! 家電は、薄型テレビやパソコン、デジカメなどのデジタル製品や、洗濯機など白物家電の価格やスペック比較から、大手ECサイトでの購入まで結びついた検索サイト。従来の価格比較サイトとの違いは、端子や消費電力などのスペックに詳しくない人でも、「分からない」、「やや重視する」、「非常に重視する」などから選択し、希望に合った製品を推薦してもらえる「商品リコメンデーション」を設けた点など。 薄型テレビの場合は、「パソコン用モニターとして使える」、「デジタルビデオカメラからデジタルデータを直接投影できる」といった用途別の質問なども用意し、希望の製品を検索できる。なお、スペックからのサーチも可能。アルゴリズムには、独自開発したリコメンデーションエンジン「Bull's eye」を採用している。
「Bull's eye」は、株式会社ニッセンと、インターネットリサーチの株式会社インタースコープが共同で開発。ALBERTはニッセンの子会社として設立され、ニッセンのデータベースや通販ノウハウも活用。ネット上で約350万人、全体で2,000万人超とされるニッセン会員にもサービスを提供する。 そのほか、「店員さんに質問する」というメニューも用意し、より詳しい情報も取得可能。質問にはユーザー登録が必要だが、閲覧は登録しなくても行なえる。現在は匿名の「バーチャル店員」による回答だが、実際の家電店などと提携したサービスも行なう予定。そのほか、情報交換サイト「OKWave」と連携した質問用掲示板や、写真付きの掲示板なども実装する。
ALBERTの上村崇代表取締役社長は、「従来の価格比較サイトでは、スペック検索ができない人に向けて開発した。一般的には女性の方が男性より詳しくないとされるが、高齢の方や、若くても詳しくない人にも利用される用途で作った」とする。 成功指標は月間2億ページビューとし、家電に限らず、保険やウェディングなどの分野にも拡大するという。
説明会では、同社会長とも親交があるというAV評論家の麻倉怜士氏が登場。現在のデジタル家電の課題として、「似たようなものが多く、安く作れるようになったが、ユーザーに与える感動を犠牲にしている部分もある」と指摘。 「こういった状況を打破するのがハイビジョンのコンテンツであり、臨場感や情緒を伝えるHDの文化がこれからのAV家電発展のカギになる」と述べた。 また、「雑誌などに比べて双方向性がある同サイトにより、リテラシーのないユーザーでも自分にふさわしい製品を選択し、幸福を享受できると期待している」とした。また、同サイト内には、麻倉氏が監修するコーナーも設置されるという。
□ALBERTのホームページ (2005年11月11日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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