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カノープス株式会社は11日、11月16日より開催される放送業界向けの映像機器展示会「InterBEE 2005」への出展概要を発表。松下電器のP2 HDフォーマットに対応したノンリニア編集システムや、編集システム「HDWS-1000」でフルHD解像度の編集を可能にする新コーデックのほか、各社HDVカムへの対応ロードマップなどを展示することを明らかにした。
■ REXCEED P3100/P310
「REXCEED P3100/P310」は、半導体メモリーカード「P2カード」を採用し、HD映像の記録もサポートする松下電器の業務用カメラ「AG-HVX200」に対応したターンキーシステム。 P2 HDフォーマット、バリアブル・フレームレート機能に対応。P3100は、3.6GHzのXeonプロセッサを2基搭載しており、放送局やCATV向けのハイエンドモデル。2006年1月中旬発売予定で180万円。
P310は、PentiumD 840(3.2GHz)を搭載し、P2 HD編集に対応したエントリーモデル。2006年2月中旬発売予定で、価格は98万円。いずれもAG-HVX200で撮影した1080i/720p方式の映像が編集できる。
□ニュースリリース
■ REXCEED MODEL3100/MODEL3100SDO MODEL3100は、HDV規格対応ノンリニア編集ワークステーションステム「MODEL3000」のハードウェアを強化した上位モデル。搭載するCPUをPentium4 Xeon 3.2GHz Dualから、3.6GHz Dualに変更。メモリを1GBから2GBに増加している。 各種インターフェイスをコンパクトにまとめるブレイクアウトボックス「SHX-B100」を同梱。高速エンコードソフト「EDIUS Power Up Kit Speed Encoder」もプリインストールしている。HDV形式へのエンコード速度は従来モデルと比べ、約1.6倍高速になるとしている。 MODEL3100SDOは、MODEL3100にHD-SDI出力オプション「HDOP-M3000」を追加したモデル。HD/SD-SDI入力対応VTRへの書き出しにも対応している。MODEL3100は11月下旬発売で148万円。MODEL3100SDOは12月中旬発売で246万円。
□ニュースリリース
■ Canopus HQ+ Software Codec 既発売のHD対応編集システム「HDWS-1000」で、フルHD解像度のHD素材を編集可能にするためのコーデック。HDCAM SRやHD-D5のHDフォーマットと同等の1,920×1,080ドットのフルHD解像度を圧縮でき、可変ビットレート方式を利用して、約1/5にまで圧縮できるという。 なお、これまでのCanopus HQ Software Codec/HD Software Codecでは、HDCAMやDVCPRO HDの編集に対応し、1,440/1,280×1,080ドットの解像度に対応していた。新しいHQ+コーデックは、HDWS-1000のユーザー向けに2005年12月下旬よりソフトウェアアップデートにて提供する予定。
□ニュースリリース
■ 各社のHDカメラに対応 また、これにともない、各社のカメラや映像フォーマットへのサポート情報も公開。松下「AG-HVX200」のネイティブ編集に対応するほか、P2メモリーカードからの直接編集に対応する「P2 Option」をサポートする編集機「HDWS-1000」、「SDWS-1000」、「REXCEED MODEL3000」では、P2 SDに加え HDの各フォーマットをサポートし、マルチフォーマット混在編集が実現できるようになるという。 さらに、キヤノンのレンズ交換式HDVカメラ「XL H1」への対応も発表。XL H1ではHDV1080i方式が採用され、24F(23.98fps)、30F(29.97fps)のフレームモードにも対応している。カノープスの「HDWS-1000」、「SDWS-1000」、「REXCEED M3000」に搭載している編集ソフト「EDIUS Pro 3」をバージョンアップし、バージョン3.6から、1080/24pと、XL H1のフレームモードと互換性のある1080/30pもサポートするという。 対応バージョンのEDIUS Pro 3を備えたターンキー製品を12月より順次出荷する予定。さらに、既存のユーザーへのアップデートモジュール配布は、2006年1月に提供する予定。 また、日本ビクターの720p記録に対応したHDVカメラ「GY-HD100」についても、EDIUS Pro 3.6で、HD/SD非圧縮/DV/DVCAM/MPEG/HDV 1080i/HDV 720p(30p)に加え、新たに720/24pをサポート。XL H1と同様にサポートするという。
さらに、ソニーの青紫レーザーを利用した放送用ディスクシステム「XDCAM」についても、「HDWS-1000」、「SDWS-1000」、「REXCEED MODEL3000/3100」などに用意しているオプション「XDCAM Option」において、従来からサポートしてきたIMXファイル形式の入力に加え、IMXファイル形式の出力もサポート。よりXDCAMネイティブでの編集が実現できるという。アップデートは、2006年1月より提供する予定。
□カノープスのホームページ
(2005年11月11日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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