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メモリーテック株式会社と株式会社金羊社、ゴールドマン・サックス・グループ、有限会社アイテックの4社は13日、東芝EMI株式会社の製造部門を譲受することで合意したと発表した。 東芝EMIの製造部門は会社分割により、12月26日に「トエミ・メディア・ソリューションズ株式会社(予定)」として独立。その全株式を、4社に売却することになる。新会社の株主構成はメモリーテックが52%、金羊社が20%、ゴールドマン・サックスが18%、アイテックが10%。 東芝EMIは、御殿場にCD製造工場を持ち、自社レーベルのCD全商品を製造。さらに、同業他社からの製造委託を受けるカスタム部門も有していた。しかし、ディスク製造業界では再編が進み、製造のコストダウン競争も激化。アーティストの発掘や育成、楽曲の制作・宣伝などにも投資を行なわなくてはならない東芝EMIでは、ディスク製造の新技術への投資が大きな課題になっていたという。 そこで、積極的な成長戦略を取るメモリーテックなど、企業グループを譲渡先として決定した。なお、これにより国内におけるCD製造のシェアでは、メモリーテック・グループが最大手となる。 また、メモリーテックはHD DVDに関しても既にディスク生産体制を確立しており、今後は「HD DVDレプリケーション事業の分野で高い技術力を持つ新会社とのアライアンスにより、研究開発体制を強化する」という。
さらに、メモリーテック・グループはゴールドマン・サックスとの資本提携も予定。今後も国内外で企業のM&A(Mergers and Acquisitions/合併と買収)を進め、「音楽・映像の編集事業から物流に至るバリューチェーンの垂直統合や、コンテンツの配信も含めた周辺ビジネスの取り込みも行なっていく。最終的には、コンテンツ・ディストリビューションに関するワンストップサービスを提供できる、マーケットリーダーを目指す」としている。
□メモリーテックのホームページ
(2005年12月13日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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