東芝、フルHD液晶/地デジチューナ搭載ノートPC －1bitアンプ内蔵。DVD-RAMムーブに後日対応

2月下旬発売 標準価格：オープンプライス

　株式会社東芝は、地上デジタルチューナを内蔵し、デジタル放送視聴/録画が可能なノートPC「Qosmio G30シリーズ」を2月下旬より発売する。価格はオープンプライス。

フルHD対応液晶を搭載する「G30/596LS」

　液晶やCPUの違いで3モデルがラインナップされ、17型ワイドのフルHD液晶を搭載した最上位モデル「G30/596LS」の店頭予想価格は38万円前後、1,440×900ドットのWXGA+液晶と1GBメモリを搭載した「G30/595LS」が34万円前後、WXGA+液晶搭載のエントリーモデル「G30/593LS」が30万円前後の見込み。

　最大の特徴は、地上デジタルチューナを内蔵し、地上デジタル放送の視聴や録画がノートPC上で行なえること。チューナは同社のフラットテレビ「face」の開発チームと共同で開発し、画質面のチューニングを行なったほか、容積をface搭載のチューナの約1/6にまで小型化した。

デジタルチューナユニットを新開発

　チューナは地上デジタル/アナログ専用で、B-CASカードは背面のバッテリ以下に収納している。また、幅広いエリアでの視聴を可能とするため、Qosmio専用のアンテナブースタ/アッテネータも同梱する。

　最上位のフルHDモデル「G30/596LS」は1,920×1,200ドットのフルHD液晶パネル(アスペクト比16:9)を搭載。1080i(1,920×1,080ドット)の地上デジタル放送映像をそのまま表示できる。「G30/595LS」と「G30/593LS」は、1,440×900ドットのワイド液晶を搭載。いずれも、高輝度Clear SuperView液晶で、色再現範囲をNTSC比72%に拡大。17型ワイドの大型液晶を採用したため、バックライトも2灯式とした。輝度はフルHDモデルが350cd/m²、WXGA+モデルが480cd/m²。

スロットイン式のDVDドライブを搭載	背面にEthernetやD4端子を装備する	側面。ボリュームコントローラを装備する

　デジタル放送の視聴/録画のためにチューナや独自の著作権保護LSIを新開発。テレビ視聴にはテレビ/ビデオ統合ソフトの「Qosmio AV Center Ver.2.0」を採用し、デジタル放送とアナログ放送の2番組同時録画やデータ放送視聴が可能。なお、2番組同時表示はできない。

　さらに、同社のレコーダ「RDシリーズ」と同様に「おすすめサービス」も搭載。Qosmio/RDユーザーの予約ランキングを表示したり、予約履歴から「おすすめ番組」を推薦してくれる「あなたのおすすめ」、好みが似ている人の予約履歴から予約番組を推薦する「みんなからのおすすめ」などを搭載する。リモコンもRDシリーズと共通デザインで、AV系の操作をリモコンのみで行なえる。

Qosmio AV Center	harman/kardon製スピーカーを搭載	アンテナブースタ/アッテネータが付属

　高画質化エンジンとしてゴーストリデューサや10bitADコンバータなどを内蔵した「QosmioEngine」を搭載。なお、デジタル放送のDVDへの直接記録はできない。ただし、録画したデジタル放送番組は3月に予定しているアップデートでDVD-RAMへのVR形式でのムーブに対応する。また、地上アナログ放送についてはDVDの容量にあわせて調節して記録する「DVDぴったり記録」に対応する。

リモコン

　CPUは596LSがIntel Core Duo T2500(2GHz)、595LS/593LSがIntel Core Duo T2300(1.66GHz)で、メモリ/HDDは上位2モデルが1GB/240GB、593LSが512MB/200GB。グラフィックチップは「GeForce Go 7600」。DVD±R対応のDVDスーパーマルチドライブを内蔵する。

　音響面ではバスレフ型のharman/kardon製スピーカーを搭載。アンプはノートPCでは初となる1bitデジタルアンプを採用し、高音質化を図った。1bitアンプのサンプリング周波数は5.6MHz。SRS Trusurround XTやWOW HD、Circle Surround Xtractなどのサラウンド技術も搭載している。

　Gigabit EthernetやIEEE 802.11a/b/g対応の無線LANを内蔵。TypeII PCカードスロットや、SD/xD/メモリースティック対応のメモリーカードスロットも搭載。光デジタル音声出力や、ヘッドフォン出力×2、アナログRGB(D-Sub15pin)、D4出力、S映像出力、マイク入力、S映像入力、AV入力などを装備。i.LINKや、USB 2.0×4も装備する。

　バッテリ駆動時間は596LSが約1.9時間、595LS/593LSが約2.0時間。外形寸法と重量は全モデル共通で、406×285×45.5～53.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.7kg。OSはWindows XP Home Edition。Office One Note 2003も同梱する。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2006_01/pr_j1001.htm
□製品情報
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/060110qo/index_j.htm

(2006年1月10日)

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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