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2005年秋からテレビ朝日にて放送されているテレビアニメ「SoltyRei」(ソルティレイ)。同作品のDVD化を記念したイベントが19日、東京・千代田区の九段会館にて開催。DVD購入者から先着1,000名が招待され、出演声優による生アフレコやラジオの公開録音、生ライヴなど、内容盛り沢山のステージを堪能した。
アニメ「SoltyRei」は、株式会社GDHと株式会社ゴンゾが手掛けるブランド「GONZO」が、同じくアニメ制作会社の「AIC」とタッグを組んだオリジナル作品。 DVD化は1月25日より開始されている。DVDは各巻2話収録の通常版(Vol.1のみ3,500円、Vol.2以降各5,985円)と、本編ディスク2枚組みで4話収録の初回限定版(14,490円/ドラマCDも同梱)の2タイプを用意。2月22日には3/4話を収録した通常版の第2巻と、5/6話収録の通常版第3巻、さらに3~6話を収録した初回限定版の第2巻が発売される。発売元はGDH。 物語の舞台は未来の世界。大規模な災害に巻き込まれ、幼い娘が行方不明になってしまったロイ。彼は警察を辞め、賞金稼ぎをしながら12年も娘を探し続けていた。そんなある日、彼は驚異的な身体能力を持ちながら、記憶を失っている少女・ソルティと出会う。未来の世界では失われた体を機械で補う技術が発達していたが、彼女は全身が機械であり、現在の科学力では作り出せないはずの、謎の存在だった。
なし崩し的にロイの家に転がり込んだソルティ。そんな彼女の能力に目を付けた盗賊のローズや、巨大企業「R.U.C.」なども巻き込み、ロイの周囲は騒がしさを増していく。そして、ロイの娘の行方と、ソルティに秘められた謎が徐々に明らかになっていく。
「青の6号」や「サムライセブン」、「巌窟王」などで知られるGONZOは、3Dと2Dを融合させた斬新かつクオリティの高い映像で知られる。また、AICは「ああっ女神さまっ」や「天地無用!」など、魅力的なキャラクターでアニメファンの支持を集めている。両者が協力した「SoltyRei」では斬新/スタイリッシュな映像でありながら、萌え要素も逃さないという、互いの長所を活かしたコラボレーションが特徴だ。
物語は恋愛要素よりも「家族の絆」が丁寧に描かれており、娘を命がけで探す不器用な中年男ロイの物語と、機械少女・ソルティが人間らしい感情や愛情を獲得していく物語が大きな2本の柱。暖かいシーンと悲痛なシーンを情感豊かに描いており、派手なアクションだけに留まらない作品に仕上がっている。
■ ロイは“ツンデレ”キャラ!? イベント会場にはソルティ役の斎藤桃子さん、ロイ役の中田譲治さん、ローズ役の浅野真澄さんに加え、R.U.C.に所属するインテグラ役の広橋涼さん、シルビア役の伊藤静さん、アクセラ役の能登麻美子さんが登場。MCをソルティの体に興味を持つ機械義肢技術者の少年ユートを演じる下野紘さんが担当した。 ステージは「AICまして、GONZOわー!!」の掛け声でスタート。出演声優が登壇すると「中田さんカッコいいー!!」という女性客や、「○○ちゃん、結婚してー!!」と叫ぶ男性客など、大声援に包まれた。 冒頭はサイコロを使ったトーク・コーナー。自分が演じるキャラクターについて語った中田さんは「ロイという男は、まさにハードボイルドという印象。けれど、娘のことになるとデレデレで、実はツンデレキャラだと思っている」と語る。ツンデレとは、一般的にツンツンした(勝ち気な)性格ながら、好きな人の前になるとデレデレになってしまうというギャップを持った女の子のキャラクターを指す言葉だが、中年男のロイがツンデレだという新たな解釈に出演者や観客は爆笑。
また、事前の練習をしていないにも関わらず、サイコロの目が出るたびに観客が一斉に「キャラクターの話、略してキャラばなー」と、お昼のテレビ番組と似た声援を送る。2回目の同じ出目にも「キャラばな、ぱーと2!!」と叫ぶなど、統率抜群。ステージからは「お昼の番組にそんなに詳しいなんて、みんな会社とか学校とかは大丈夫なの!?」という驚きの声が出るほどだった。
続くアフレコ・コーナーでは、DVDの限定版に収録されている音声付きの4コマ漫画「ちょびっと ソルティ 劇場」を生で再現。映し出されるイラストに声を当てていくのだが、中田さんや下野さんによるアドリブが炸裂。笑い過ぎてセリフが言えなくなるなどのハプニングが続出し、ステージは大いに盛り上がった。
また、インターネット・ラジオ「SoltyRadio」(ソルティレィディオ)の公開録音も実施。斎藤さんと浅野による脱線連続のトークが聴き所の番組だが、公録でも話はあらぬ方向へ。「ローズ先生の偏差値0からの一般常識」コーナーでは、通常何も知らなソルティこと斉藤さんに、ローズこと浅野さんが一般常識を教えるコーナーだが、イベントでは逆に浅野さんの一般常識を試すことに。 「池田屋事件について説明せよ」という問題で、「大岡越前って人が……」、「47人の武士が敵討ちに……」と迷走を続ける浅野さんの答えに、斉藤さんが「違います、江戸時代のアイドルユニットみたいな人達の話です」、「その人たちが京都に火をつけたんです」など、間違ったヒントを連発。天然ボケに天然ボケが重なり、こちらも笑いの絶えない収録となった。
なお、アニメは現在16話まで放送されており、物語は佳境に入るにつれ、アフレコ現場の雰囲気にも変化があるようだ。能登さんは「話が凄いことになってきて、毎回ドキドキしながら収録に望んでいます」と語る。最後に中田さんは「これから先は色々な謎が明らかになったり、どんでん返しも待っているので、楽しみにしてください」と締めくくった。
□アニメの公式サイト
(2006年2月20日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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