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ヤマハ株式会社は、エントリークラスのAVアンプシリーズのラインナップを一新。3モデルを3月下旬より順次発売する。 自動音場補正機能を搭載した上位モデル「DSP-AX759」と、ビデオコンバージョン機能を搭載した中位モデル「DSP-AX559」、エントリーモデル「DSP-AX459」が用意される。本体カラーはDSP-AX759/AX559はゴールド、 DSP-AX459のみゴールドとシルバーの2色をラインナップする。 DSP-AX559は4月下旬から、DSP-AX759/AX459は3月下旬から発売され、価格はDSP-AX759が81,900円、DSP-AX559が66,150円、DSP-AX459が50,400円。当初月産台数はそれぞれ10,000台、10,000台、15,000台を見込んでいる。
別売のiPod用ユニバーサル・ドック「YDS-10」を接続することで、Dockコネクタ搭載のiPodの音楽再生や画像/映像表示、アンプ側リモコンによるワイヤレス操作、操作画面のオンスクリーン表示(英語対応)などが可能。アンプ側の電源がONの状態では充電も同時に行なえる。 YDS-10は、5月下旬に発売し、価格は10,500円。ユニバーサル・ドック仕様となっており、iPodに付属するDockアダプタを使用できる。外形寸法は80×70×30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は135g。2mの接続ケーブルと、iPodアダプタが3種類付属する。 また、AX759/AX559/AX459の全機種に圧縮音楽用に「ミュージックエンハンサー」を搭載。圧縮音楽が本来持っている帯域の高域成分から倍音を生成する高域拡張処理と、低域成分から超低域を生成する低域強調処理によって、音楽の厚みや迫力、華やかさなどを活き活きと蘇らせ、「原音復元を超えたノリの良さやグルーブ感、そして何より“聴く楽しさ”を実現する」としている。 3モデルとも、従来モデル同様に「NewシネマDSPエンジン」や、バーブラウン製のA/DコンバータとD/Aコンバータを搭載。独自のサラウンドモード「シネマDSP」のほか、ドルビーデジタルやDTS、DTS 96/24、AAC、ドルビープロロジックIIなどのサラウンドフォーマットのデコードを1チップで実現している。AX759では、ドルビープロロジックIIxにも対応している。 3モデルの違いは、入出力端子やアンプ出力性能のほか、DSP-AX759では自動音場補正機能「New YPAO」を備えるほか、AX759/559ではiPodコントロール機能や、コンポジット/S映像/コンポーネント信号を相互に変換可能なビデオコンバージョン機能を装備。また、それぞれの製品で音作りのチューニングを変えている。 アンプ定格出力はAX759が100W×7ch、AX559が95W×6ch、AX459が90W×6chで、AX559/AX459では従来モデルより出力を向上。ローインピーダンス化によりスピーカー駆動力を高める「ハイカレントアンプ・テクノロジー」と、信号経路を高純度かつストレートに再構築する「デジタルマキシマムコンセプト」は従来モデルを踏襲している。 そのほかにも、リップシンク(映像と音声の時間的同期)のズレに対応する「オーディオディレイ機能」、リアスピーカーを使わなくても5.1chサラウンドが楽しめる「バーチャルシネマDSP」、夜間のシアター観賞を快適にするという「ナイトリスニングモード」や、ヘッドホンでサラウンドを楽しめる「サイレントシネマ」も全機種に搭載している。
全モデルにDVDプレーヤーやテレビの操作も簡単に行えるリモコンが付属。リモコンキー機能をワンタッチで変更可能な選択スイッチや、照光キーを採用している。
■ DSP-AX759 シリーズの最上位モデルで、アンプ部定格出力は100W×7ch(6Ω)。ローノイズ電源やロージッターPLLモジュール、カーボンシース・ブロックケミコンなどの高音質回路、パーツを採用している。AVアンプの操作や設定などが画面上で行なえるオンスクリーンディスプレイ機能も備えている。 また、ヤマハ独自のプレゼンス(フロントエフェクト)スピーカー左右を含む「7.1chシネマDSP効果」と、「サラウンドバックスピーカーを使用した7.1ch再生」の両対応設計となっている。 プレゼンススピーカー、サラウンドバックスピーカーを含む計9台までのスピーカーを接続でき、サラウンドプログラムに合わせた最適なスピーカーを自動選択して再生することができる。プレゼンススピーカー使用時には、ダイアログリフト機能(セリフを画面上に定位させる)も適用できる。 さらに、音楽再生時に表示管やビデオ回路などの電源をOFFにし音質向上を図る、オーディオソース専用(デジタル/アナログ対応)のピュアダイレクトモードも装備し、ヤマハオリジナルの高音質7ch対応インテリジェントデジタルボリュームも採用している。
最新バージョンの自動音場補正機能の「YPAO」も搭載。付属のマイクをリスニングポイントに設置して、スピーカーワイヤリング、スピーカーサイズ、チャンネル間レベル、スピーカー距離、周波数特性の5項目を、7バンド・パラメトリックイコライザ(PEQ)で自動調節する。同社では、「より短時間で安定した測定結果が得られるとともに、定評ある調整効果にも一層磨きをかけた」としている。
■ DSP-AX559 シリーズ中位モデルで、アンプ部定格出力は95W×6ch(6Ω)。YPAOは搭載しないが、iPodコントロール機能やビデオコンバージョン機能、リップシンク機能を搭載。ナイトリスニングモード、サイレントシネマなども備えている。 2chオーディオソースを高音質に再生するという、ダイレクトステレオモードも搭載する。AVアンプの操作や設定などが画面上で快適に行えるオンスクリーンディスプレイ機能も搭載。AVアンプの操作や設定などが画面上で行なえるオンスクリーンディスプレイ機能も備えている。また、携帯音楽プレーヤーの接続用にステレオミニジャックの前面入力端子も装備している。
■ DSP-AX459 エントリーモデルで、アンプ部定格出力は90W×6ch(6Ω)。iPodコントロール機能やビデオコンバージョン、YPAO、オンスクリーンディスプレイ機能は装備しない。「コンパクト/スリムスピーカーとの組み合わせを想定して鳴りっぷりの良さと、中低域の量感を重視した音質チューニングを実施した」としている AX559と同様に、ダイレクトステレオモードや、携帯音楽プレーヤー接続用ステレオミニジャックの前面入力端子も装備している。
□ヤマハのホームページ (2006年3月8日) [AV Watch編集部/furukawa@impress.co.jp]
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