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TVアニメ、「ギャラクシー・エンジェル」新作は今秋以降放送
-「Project G.A. サミット」でメディアミックス展開発表


3月16日開催


 株式会社ブロッコリーは16日、同社の人気コンテンツ「ギャラクシーエンジェル」(G.A.)の今後の展開について説明を行なう発表会イベント「すごすぎちゃってゴメンなさい! Project G.A. サミット 2006」を、東京・秋葉原のアソビットシティで開催。4月27日に発売されるプレイステーション 2用ゲームソフトや、同ゲームをベースとしたテレビアニメの詳細などを発表した。

 ゲームからアニメ、コミック、小説、ラジオへと、多彩なメディアミックス展開を進めている「ギャラクシーエンジェル」。ロストテクノロジーによって生み出された紋章機「エンブレムフレーム」と呼ばれる宇宙船を操る少女達「エンジェル隊」の活躍を描いたSF作品。中でもアニメーションは2001年の初放映を皮切りに、良い意味で諸設定を無視したハチャメチャな内容が話題を集め、幅広いファンを獲得。2004年秋までに第4期分が放送され、話数では125話を数える長期シリーズとなっている。

「ギャラクシーエンジェル II 絶対領域の扉」通常版 「ギャラクシーエンジェル II 絶対領域の扉」デラックスパック

 2006年度も新しいプロジェクトが目白押しだ。最も近い動きとしては4月27日にプレイステーション 2用ゲームソフト「ギャラクシーエンジェル II 絶対領域の扉」(デラックスパック:9,240円/通常版:7,140円)が発売される。

 新作最大の特徴は、前作で主人公を務めた「ムーンエンジェル隊」に代わり、「ルーンエンジェル隊」という新たな少女達がヒロインとして投入されること。舞台も前作の4年後となっており、一つの区切りとして新規ユーザーもプレイしやすくなっている。また、今回の作品もプロデューサーとして小説家の水野良氏が監修。キャラクターの魅力だけに止まらない、綿密な設定と骨太なシナリオをベースとしている。

新主人公となるルーンエンジェル隊 前シリーズでお馴染みのムーンエンジェル隊が、どのようにルーンエンジェル隊と関わっていくのかも気になるところ

 なお、ゲーム版の詳細は僚紙GAME Watchにて取り上げている。

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■今度のアニメは3DCGに注目

ブロッコリーの木谷高明会長

 ブロッコリーの木谷高明会長は、G.A.のアニメ化について「良い意味で自由な作風が特徴。放送時間が朝だったこともあり、小さな子供からコアなファンまで、幅広い層から熱烈に支持されている」と紹介。新シリーズについても「ゲーム版ギャラクシーエンジェル IIのキャラクターを使いつつ、アニメ独自の物語を展開させていきたい」とした。さらに「音楽面でも楽しげで、思わず自分でもカラオケで歌いたくなるようなものを沢山取り入れていきたい」と展望を語った。

 しかし、これらの要素はこれまでのアニメシリーズの特徴を踏襲したもの。社長は新シリーズならではの要素について「キャラクターの魅力をメインに描きながらも、今回は紋章機にもこだわりたい」という。前シリーズではSF設定そっちのけで学園物や戦隊モノなど、ストーリーが暴走していたこともあり、宇宙船である紋章機は「ただ飛んでいるだけの移動手段だった」(木谷会長)。新シリーズでは「3DCGを駆使して、バトルシーンを中心に、紋章機も格好良く描いていきたい」という。

左からバンダイビジュアルの森本氏、ランティスの伊藤氏、サテライトの兼坂氏

 そのため、アニメ版は引き続きバンダイビジュアルが担当するが、制作スタジオはマッドハウスから「マクロス・ゼロ」や「創聖のアクエリオン」など、3DCG映像のクオリティに定評があるサテライトに変更された。サテライトの兼坂勝利氏は「スタジオでも最強のCGチームが参加するので、期待して欲しい」と意気込みを語る。

 音楽は引き続きランティスが担当。ランティスの伊藤善之プロデューサーは「前シリーズではオリコン50位以内に入った曲があったが、今回は20位以内を目指したい」と目標を掲げ、「木谷会長はよくG.A.の歌をカラオケで歌ってらっしゃるということなので、今回も会長に歌ってもらえるような曲を沢山作りたい」と笑いを誘った。

 なお、放送開始時期については未定だが、ブロッコリーの木谷会長は「枯葉の舞う頃には」と期待を語り、バンダイビジュアルの森本浩二プロデューサーも「皆さんが想像している時期にはお披露目できると思う」とし、暗に時期を示唆した。


■キャラクターの部屋は演じる声優がデザイン

チーフディレクターの土田氏

 ゲーム関連では、チーフディレクターの土田康司氏や、制作担当のアートディング・宮川和也氏、総合プロデューサーを務める水野良氏が登壇。さらに、ルーンエンジェル隊から、アプリコット役の稲村優奈さん、リリィ役の中山恵里奈さんが参加。ユーザー記者として一般募集で集められたファンが大きな声援を浴びた。

 宮川氏によれば、ゲーム版はプレイステーション 2専用ソフトとして新たにプログラムを書き直しており、「アドベンチャーパートからムービーなど、他のシーンに切り替わる際のロード待ち時間を極限まで短縮した」という。また、アドベンチャーパートで使用される立ち絵でも、一部のシーンでしか表示にも関わらず、キャラクターの足まで丁寧に描いているなどのこだわりを披露した。

アプリコット役の稲村優奈さん

 土田氏は「とにかく引っかかりやストレスを出来る限り排除して、ゲームプレイにのみ専念できるようにした。引っかかりを感じるとゲームの中から現実に引き戻される瞬間があるが、G.A. IIは没頭できるゲームに仕上がったと自負している」と語り、完成度への自信を覗かせた。

 実際にエンディングまでプレイいてみたというブロッコリーの木谷長は「確かに没頭できた。ゲームというよりも、自分も参加できる十数時間のSF大作映画をぶっ通しで観賞したような気分」と感想を話す。「G.A.は、私が大好きなゲーム“サクラ大戦”と映画“スターウォーズ”をくっつけたような作品を作りたいという想いからスタートしているが、それが実現したタイトルと言える」と喜びを語った。

リリィ役の中山恵里奈さん

 なお、ゲーム版には他にも注目の要素がある。各キャラクターの部屋を、演じている声優がデザインしたというのだ。アプリコット役の稲村さんは「アフレコの収録に行ったら紙とペンを渡されて、“これでアプリコットの部屋を好きなように描いてください”と言われ、驚いた」と笑う。「最初はフリフリの可愛い部屋にしようと思ったのですが、彼女の性格も考え、機能的なデザインにした」という。

 リリィ役の中山さんは「十字架のデザインが好きなので、リリィの部屋にも十字架を取り入れてもらいました」という。なお、プレーヤーの分身となるカズヤ・シラナミ役の小田久史さんは自分の好きなギターをカズヤの部屋に置いたという。実際どんな部屋にキャラクター達が住んでいるのかは、ゲームをプレイしてのお楽しみだ。

カズヤ・シラナミを中心に、新たな恋物語も!? もちろん前シリーズのキャラクター達も登場する


■小説やコンサート、Webラジオなども

富田麻帆さんも発表会に駆けつけた

 そのほかの展開として、Lantisネットラジオにて「ギャラクシーエンジェル II」のWebラジオ配信が決定。パーソナリティとしてルーンエンジェル隊が総出演する豪華な番組になる予定だ。

 また、4月9日にはルーンエンジェル隊のファーストコンサートも開催。ゲーム版「ギャラクシーエンジェル II」のオープニングを歌う富田麻帆さん、影山ヒロノブさんらも登場するほか、ミルフィーユ・桜庭役の新谷良子さんも参加するという。チケットはゲーマーズ全店、およびゲーマーズ通信販売のみで販売している。価格は1,000円。会場は六本木ヴェルファーレ。

 ほかにも、水野良氏、菜の花すみれ氏によるノベライズ展開も角川書店・月刊コンプティークを中心として進行。かなんさんによるコミック版も、ブロッコリーのコミック誌「コミデジ」で連載されており、新創刊となる「コミデジプラス」でも引き続き掲載していくという。ほかにも、5月3日~5日のゴールデンウィークには、コミック版の原画展を秋葉原のダイビルで開催するという。

水野良氏 菜の花すみれ氏

4月号のコンプティークの裏表紙には「ギャラクシーエンジェル II」の広告。「絶対領域の扉」というタイトルに合わせて、“絶対領域”にズームしたイラストを掲載。手にしているのはコンプティークの加藤編集長 かなんさんからは、イラストでメッセージが届けられた


 (C)BROCCOLI

□ブロッコリーのホームページ
http://www.broccoli.co.jp/
□「ギャラクシーエンジェル II 絶対領域の扉」の公式ページ
http://www.broccoli.co.jp/ga/game/ga2/index.html

(2006年3月17日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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