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シャープ株式会社は、1つの撮像素子で被写体までの距離と画像を同時に計測できる「距離画像CMOSセンサ」を開発したと発表した。家電や車載、セキュリティ製品などへの応用が見込まれている。 画素に蓄積した電荷を電圧として読み出して出力回路に転送、増幅して出力する「電荷転送方式」に基づく特殊画素構造を開発。また、CMOSセンサ周辺には、被写体に向けて近赤外光を照射するLEDを備え、反射光をCMOSが受光するまでの時間を計測することで距離を求める「TOF方式」を採用。 両技術を1基のCMOSセンサに搭載したことで、従来の2台のカメラを用いた「ステレオカメラ」や、スリット光を被写体に順次照射する「光切断法3次元センサ」で課題とされていたシステムの小型化が実現可能となるとしている。
解像度は業界最高という320×240ドット、フレームレート30fpsで、距離の計測と画像の認識が高精度に行なえるという。同社は、人物位置検出などの家電用途や、衝突回避支援などの車載用途、侵入者を検出するセキュリティ用途などに向けて製品化を進めるとしている。
□シャープのホームページ (2006年3月23日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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