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マイクロソフト株式会社は6日、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、家庭用次世代ゲーム機「Xbox 360」の最新情報や今後の戦略について説明する「Xbox 360 メディアブリーフィング」を開催した。 最新ゲームソフトの紹介をメインに、今後の戦略について解説を行なうイベント。ステージにはゲームメーカー各社の担当者が登壇。バンダイナムコゲームスが「ゼーガペイン XOR」やオンライン大戦可能アクションな「機動戦士ガンダム(仮)」など、スクウェア・エニックスが開発コード「プロジェクト・シルフ」を公開している。なお、ゲームソフトの詳細については僚誌GAME Watchにてレポートする。
ステージにはマイクロソフトの執行役ホーム&エンターテイメント担当、Xbox事業本部長の泉水敬氏が登壇。泉水氏はXbox 360を「現時点唯一の次世代ゲーム機であるだけでなく、今後何年もの間、最高のゲーム機でありつづけることができるハードウェア」と紹介。その上で、「我々は今まで、Xbox 360を日本市場において必ず成功させると繰り返し申し上げてきた。そして、今年こそがその成功の足がかりになる年だと考えている」という。 その上で、「Xbox 360の魅力はゲームだけではない」とし、オンラインゲームサービスやビデオコンテンツの配信を行なっている「Xbox Live」の今後の予定について解説した。
■ Xbox Liveマーケットプレイスでアニメを配信
Xbox Liveのマーケットプレースでは、ゲームの供給だけでなく映画の予告編なども配信。現在は「ミッション:インポッシブル III」や、「ナルニア国物語」の予告編などが配信されているが、4月6日より新展開としてOVA「鴉 -KARAS-」第1話のオープニングムービーを無料で配信する。 アニメ「鴉 -KARAS-」は、竜の子プロダクションの創立40周年を記念した2D/3Dのハイブリッド作品。人間と隣り合わせに暮らす妖怪の存在を忘れた東京・新宿の街を舞台に、街の守護者・鴉が活躍する。2Dと3Dを組み合わせたアニメ作品は多数製作されているが、OVAということもあり映像的なクオリティが非常に高いのが特徴。第5回東京国際アニメアワードではOVA部門の優秀作品賞も受賞している。
Xbox Liveでは第1話のオープニングムービーを720pの16:9で配信。約8分の短い映像だが、3DCGで描かれた鴉の超人的なバトルが堪能できる。
なお、マイクロソフトではオープニングムービーの配信を皮切りに、今後もXbox Liveのマーケットプレースで日本のユーザー向けにエンターテイメント系コンテンツを配信する予定だという。
これに応えるように、バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長はXbox 360専用ゲームソフト「ゼーガペイン XOR」のメディアミックス展開を説明。ゲームは2006年夏発売だが、テレビアニメ版はサンライズとバンダイビジュアル、バンダイが手を組み、4月6日よりテレビ東京系で放送を開始。ゲーム版、アニメ版それぞれのコミック化も予定されているほか、登場するロボットのトイ・ホビー化も計画されている。
この中で鵜之澤氏は「ゲームのゼーガペイン XORは、Xbox 360用ということで、ハイビジョンに対応した映像の美しさを目指している。そのため、Xbox Liveの映像配信でHD解像度のゲーム版プロモーション映像を配信したい」と、今後の可能性を語る。
さらに「テレビシリーズもコストが高くなるが、あえてハイビジョンで作成している。今のところ本編映像をXbox 360にハイビジョン配信するのは難しいが、将来的に家庭にハイビジョン映像がオンライン配信された時、端末としてXbox 360を使ってもらえると嬉しい」と語り、ゲームやアニメなどコンテンツ制作の現場では、Xbox 360へのハイビジョン映像配信も視野に入れた作業を行なっていることも明らかにした。
□マイクロソフトのホームページ
(2006年4月6日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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