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パイオニア株式会社は、HDDカーナビゲーションシステム「サイバーナビ」の新モデルを5月下旬より順次発売する。ラインナップは、7型ワイドVGA液晶を採用したインダッシュディスプレイのHDDナビ2機種など計5モデルで、各製品の発売時期と価格は下の通り
■ AVIC-VH009MD/VH009
両モデルとも、7型ワイドタッチパネル液晶搭載のインダッシュディスプレイとDVD/CDデッキ、HDDナビゲーションを搭載したAVナビシステム。 AVIC-VH009MDはMDデッキも備えており、それ以外の仕様はほぼ共通。1DINのディスプレイ部と1DINのナビゲーション部で構成し、別売ケーブルを用いることで分離して設置することも可能。 従来モデルと同様に、着脱可能なHDD「ブレインユニット」を採用し、容量は前モデルの30GBから40GBに強化。また、新たにジャストシステムの音楽管理/転送ソフト「BeatJam」や、音楽配信サービス「エニーミュージック」にも対応した。
取り外したHDDを付属のリビングキットに入れ、PCと接続可能。BeatJamは専用のバージョンが付属し、MoraやYahoo! ミュージックダウンロード」などの配信サイトで購入したATRAC形式の楽曲が転送できる。 また、エニーミュージックを利用し、リビングキットを直接インターネットに接続。テレビなどにつないで操作することにより、PCレスで楽曲をHDDにダウンロードできる。
従来モデルと同様に、MP3/WMAの楽曲転送が可能なPC用ソフト「ナビスタジオ Ver.2」にも対応。ドライバーの気分に合わせて自動的に選曲して再生する「フィーリングプレイ」機能も備える。なお、ナビスタジオで転送した曲以外は、曲情報が自動で解析されないため、BeatJamなどで転送した曲でフィーリングプレイを利用するには、ユーザーが曲のカテゴリなどを入力する必要がある。
ディスプレイは7型ワイドで、解像度は、従来モデルの480×234ドットから800×480ドットに強化。地上アナログテレビチューナを搭載するほか、5月下旬発売の地上デジタルチューナ「GEX-P9DTV」(105,000円)との接続で地上デジタルのワンセグ/12セグ放送の受信も可能となる。 DVD/CDドライブ部はDVDビデオのほかにDVD-R/RWやCD-R/RWディスクの再生も可能。対応ファイルとして、映像ではDivXもサポートするほか、音楽ではMP3/WMA、iTunesでエンコードしたAACの再生も可能。
アンプ出力は50×4ch。5.1マルチチャンネルプロセッサを内蔵するほか、車内の音響特性に合わせた5.1/2chのチューニングを自動で行なう「オートタイムアライメント&オートイコライザ」も搭載する。 ナビゲーション機能も共通で、新機能としては、「文字拡大」、「道路重視」、「施設重視」、「住所重視」の4つのパラーメータごとに3段階のレベル調整が可能な「マップイコライザ」を搭載し、ドライバーの好みや状況に応じて地図をカスタマイズして表示可能になった。 また、全国の登録ユーザーから集められた渋滞情報や施設情報、ルート情報などを同社サーバに蓄積し、別途バージョンアップ機能としてユーザーに提供される「蓄積型プローブ」機能にも対応する。そのほか、車を止めた施設の駐車場入口を最大8カ所まで記憶し、次回の目的地として設定された場合に同じ入口まで誘導する「オートパーキングメモリー」も搭載する。 ■ AVIC-ZH009
AVIC-VH009と同じく7型ワイドのディスプレイやDVD/CDデッキなどを搭載する2DINのナビゲーションユニットで、HDDも内蔵するがブレインユニットとして取り外しはできず、リビングキットも付属しない。 DVD/CDデッキの仕様やナビゲーション機能は共通で、地上アナログテレビチューナを搭載するほか、地上デジタルチューナ「GEX-P9DTV」との接続にも対応する。 ■ AVIC-XH009/H009 AVIC-XH009は、VH009と同じDVD/CDデッキや地上アナログテレビチューナ、40GBのブレインユニットなどを搭載する1DINユニットと、オンダッシュの7型ワイドディスプレイのセット。AVIC-H009はディスプレイを同梱しないモデル。 ディスプレイ部以外の機能はAVIC-VH009と共通だが、アンプは省かれている。音楽配信サービス対応のミュージックサーバ機能も搭載。地上デジタルチューナ「GEX-P9DTV」との接続にも対応する。ナビゲーション機能も共通。
■ 2006年度売り上げは135万台を維持 同社は、2005年度国内カーナビゲーション売上において、前年度比119%となる過去最高の135万台を記録。また、今後の国内自動車需要は、新型車やモデルチェンジによる市場活性化よって、500万台弱の水準で推移すると予測している。 常務取締役 モーバイルエンタテインメントビジネスグループ本部長の波江野章氏は、「薄型テレビなどのデジタル家電や、純正製品などの競合という問題もあるが、2006年度も同じく135万台の売上を見込んでいる」とし、「台数ベースのシェアについても昨年度の3割から更に拡大したい」と述べた。
□パイオニアのホームページ ( 2006年5月10日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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