ドコモ、国内初のWMA対応モデルなどFOMA 7機種 －「着うたフル」にも対応。22時間再生モデルも

5月11日発表

全モデルで音楽再生機能を備えた

　いずれのモデルもケータイクレジット機能「iD」に対応した、ドコモが提供するクレジットサービス「DCMX」のiアプリを内蔵。さらに、ネットワーク上に電話帳データなどを保存できる機能や、紛失時などにサービス/機能を停止させる「おまかせロック」機能、フルブラウザなども備えている。

　また音楽再生機能を全モデルに搭載。iアプリ「Gガイド番組表リモコン」もプリンストールしており、ソニー製のハイブリッドレコーダ「RDZ-D97A/D77A/D87」へのリモート録画予約が行なえる。

■ F902iS

F902iSは、PC向け音楽配信で購入したWMAファイルの転送/再生が可能

　新たにWMAファイルの再生にも対応した富士通製の端末。WM DRM10をサポートしており、PCとUSBで接続し、PC向け音楽配信サービスでダウンロードしたWMAファイルを携帯電話に転送/再生できる。さらに、ユーザーがWindows Media Player 10で作成したWMAファイルも転送/再生可能。

　再生対応ビットレートなど、詳しい仕様は発表されていないが「WMA対応のポータブルオーディオプレーヤーと同じような感覚で利用できる」とする。なお、「着うたフル」には対応していない。

　折り畳み式で、閉じたまま音楽関連の操作ができる「ラウンドイルミネーションパネル」を採用。側面の専用ボタンを長押しすることでミュージックプレーヤーが起動し、ラウンドイルミネーションパネルから曲送り/戻し、音量調節、再生/一次停止の操作が行なえる。そのため、携帯電話を開くことなく音楽プレーヤーとしての機能が利用できる。さらに、サブディスプレイには再生中の楽曲タイトルも表示可能。

閉じたままで音楽関連の操作が行なえる「ラウンドイルミネーションパネル」を搭載		開いたところ

　背面には指紋センサーを備え、閉じたままでICカードロックなどにおける指紋認証が可能。いくつものパスワードを一元的に管理する「パスワードマネージャー」も利用できる。

　メインディスプレイは約2.4インチで、240×320ドット。サブディスプレイは約0.9インチで96×30ドット。miniSDカードスロットを備えるほか、オートフォーカス対応の約320万画素カメラも備えている。外形寸法は50×107×19.7mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は約120g。カラーリングはブルーマイカ、イノセントホワイト、ルシードブラック、ゴールドフロストを用意する。

■ P902iS

　着うたフルに対応した松下電器製の端末。着うたフルは、iメニューサイトから楽曲を1曲丸ごとダウンロードできる機能で、ダウンロードした楽曲の一部を「着うた」として設定することや、ジャケット画像などを取得することもできる。楽曲によりiモード情報料が必要。サービス開始は、対応端末の発売と同時にスタートする予定。フォーマットはHE-AAC。

　さらに、miniSDカードスロットを備え、SDオーディオにも対応。PC向け音楽配信サービスでダウンロードした楽曲の再生も行なえる。また、Bluetoothも標準で対応しており、対応ヘッドフォンとのワイヤレス連携などが行なえる。

P902iSはヘッドフォンを組み合わせた展示を行なっていた	開いたところ。基本的なデザインは従来のP90xシリーズを踏襲している

　カラーバリエーションは「レッド×クリムゾンドット」、「ホワイト×スノーミスト」、「ブラック×スモークブラック」の3種類。さらに、ミュージックエディションとして、P902iS本体と、首かけ式のBluetooth対応ユニット、イヤフォンをセットにしたモデルも限定販売する。Bluetooth対応ユニットは充電池内蔵の小型タイプで、約4時間の受信が可能。携帯電話と同じ充電用端子で充電できる。なお、通常モデルとの価格差は未定。

首かけ式のBluetooth対応ユニットとイヤフォンをセットにした限定モデルも用意する

　メインディスプレイは約2.4インチで、解像度は240×320ドット。サブディスプレイは0.7インチで96×12ドット。200万画素のカメラも備え、従来モデルと同様にジャケットの着せ替えもサポートする。外形寸法は49×106×21mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は約109g

■ SH902iS

　シャープ製端末。「着うたフル」はサポートしておらず、SDオーディオのみの対応となっているが、FOMA最長となる約22時間の連続再生が可能。閉じたままで再生が行なえ、有機ELを使ったサブディスプレイに楽曲名やアーティスト名などを表示できる。

　アルミ素材を採用しており、高級感のあるデザインを採用。従来比約30倍、最大4Mbpsで動画/静止画などが送信できる高速赤外線通信規格「IrSimple」もサポートする。

　外形寸法は49×106×23mm(幅×奥行き×厚さ)、重量は約135g。カラーリングはシャインシルバー、コーラルピンク、アストロブラック、プロミネンスレッド。

SH902iSはアルミ素材を使った高級感のあるデザインが特徴

■ そのほか

　SO902iWP+はスティックタイプで防水仕様のモデル。水深1mに30分間放置しても浸水しないIPX7等級を取得。メモリースティックDuo/PRO Duoスロットも備えている。液晶は1.9型。外形寸法は49×114×21mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は約120g。カラーはアクティブホワイト、シティーダークの2色。

水没しても動作する「SO902iWP+」

　DOLCE SL(SH902iSL)は、レザーの質感を取り入れたラクジュアリーデザインのモデル。ベールビューモバイルASV液晶を採用した約2.4インチのメインディスプレイを搭載。外形寸法は51×109×23mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は約120g。カラーリングはエクストラブラック、プレシャスレッド、エレガンスホワイト。

DOLCE SL(SH902iSL)は、レザーの質感を取り入れたラクジュアリーデザイン

　N902iSはスーパーデジタル手ブレ補正機能を内蔵したモデル。縦/横だけでなく、回転など最大6軸に対応した手ブレ補正機構を内蔵。200万画素のスーパーCCDハニカムを内蔵する。また、顔認証機能や、通販カタログなどを撮影するだけで購入サイトへジャンプできる「カメラでケンサク! ERサーチ」機能も利用できる。外形寸法は51×104×23mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は約114g。カラーリングはピスタッシュグリーン、ラセットブラック、アイスシルバー、ジュエルピンク。

N902iSはスーパーデジタル手ブレ補正機能を内蔵

　D902iSはスライド式。2.8型のディスプレイを備え、解像度は240×400ドット。回転操作も行なえる操作デバイス「スピードセレクター」が利用可能。声に反応してICカードロックが解除される「ボイス認証」なども備えている。外形寸法は49×110×19.9mm(幅×奥行き×厚さ)。重量は約124g。カラーリングはマゼンタ、プラチナ、サファイア、ストーン。

D902iSはスライド式

　マルチメディアサービス部サービス企画担当部長の前田義晃氏は、音楽再生機能を強化した新FOMAシリーズについて「N902iX HIGH-SPEEDでは、音楽番組を自動的にダウンロードできるミュージックチャネルを採用し、“良い音楽をとにかく沢山聴きたい”というニーズに応える。また、着うたフル対応モデルでは、欲しい曲をすぐに入手できるという特徴がある。WMA対応モデルではPC用の豊富なソースも再生できる」と説明。「様々な音楽にまつわるニーズに対応できるラインナップとして、今後は音楽機能方面も強くアピールしていきたい」と語った。

マルチメディアサービス部サービス企画担当部長の前田義晃氏	発表会は東京・恵比寿のリキッドルームで行なわれた。DJプレイやダンスなどが取り入れられ、音楽再生機能を強くアピールする発表会となった

□NTTドコモのホームページ
http://www.nttdocomo.co.jp/
□製品情報のページ
http://www.nttdocomo.co.jp/product/902new/index.html

(2006年5月11日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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