NECエレ、DVD±R 18倍速対応のドライブ用LSI －2つのLSIを1チップ化。RAM 16倍速の安定化も

6月1日サンプル出荷開始

　NECエレクトロニクス株式会社は31日、DVD±Rで18倍速記録を可能にするDVDドライブ向けシステムLSI「MC-10041」を開発したと発表、6月1日よりサンプル出荷を開始する。

　サンプル価格は2,000円で、2006年度上期中に月産300万個規模での生産体制を築く計画。同LSIは、パイオニアとソニーNECオプティアークが開発する記録型DVDドライブに採用される予定。

　「MC-10041」は、DVDドライブ向けシステムLSIセット「SCOMBO」(エスコンボ)シリーズの新製品。従来2つのLSIに分散していた、光ピックアップの位置制御などのアナログ処理機能と、エラー訂正などのデータ処理機能を216ピンの1パッケージに統合した。また、データ処理部の信号処理回路を高速化したことにより、DVD±Rでの18倍速記録を実現した。

　さらに、アナログ処理を行なう機能ブロックにおいて、DVD-RAMの信号を抽出する回路を強化、DVD-RAMでの16倍速記録を安定化する機能も搭載。なお、CDは48倍速記録/再生をサポートする。

　外付けメモリとして、従来のパラレル型に比べ約1/9の省スペース化が可能なシリアル型フラッシュメモリにも対応。抵抗やコンデンサなど従来は外付けだった部品約30点を内蔵したことで、最終製品では周辺部品数を約80点から約50点に、基板上の占有面積を約15cm²から約10cm²に削減できるという。

　そのほか、アナログ処理ブロックの設計ルール見直しにより、電源電圧を現行の5Vから3.3Vに約35%低減した。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0605/3101.html
□関連記事
【2005年6月22日】NECエレ、DVD-RAM 16倍速対応のDVDドライブ用LSI
－パイオニアとNEC製のドライブに採用。VCPSにも対応
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050622/necel.htm

( 2006年5月31日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]

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