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日立マクセル、初の録画用HD DVD-R/RWメディアを発売
-7月5日に15/30GBのRを発売。実売2,000円


録画用HD DVD-R 片面2層の「HDR30V.1P」
7月5日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 日立マクセル株式会社は、初の記録型HD DVDメディアを7月5日以降、順次発売する。追記型HD DVD-Rと、書換型HD DVD-RWメディアを用意。価格はいずれもオープンプライス。各モデルの品番、発売時期、店頭予想価格は下表の通り。

 なお、HD DVD-Rは録画用だが、HD DVD-RWの詳細は決定していない。2006年5月にDVDフォーラムにて物理フォーマットが承認されたが、論理フォーマットは規格化されていない。そのため、日立マクセルでは発売時期を秋以降としているが、規格化が完了次第、リリースする予定だという。

種類 品番 記録層 枚数 記録容量 記録速度 発売時期 店頭予想価格
HD DVD-R
録画用
HDR15V.1P 片面1層 1 15GB
(75分)
1倍速 7月5日 2,000円前後
HDR30V.1P 片面2層 30GB
(150分)
9月予定
HD DVD-RW HDRW15V.1P 片面1層 15GB 秋以降
HDRW30V.1P 片面2層 30GB


■ 録画用HD DVD-R

録画用HD DVD-R 片面1層の「HDR15V.1P」

 録画用のHD DVD-Rメディア。著作権保護技術のAACSに対応し、ハイビジョン放送のTS録画が可能。片面1層、15GBのメディアを使用した場合、HD画質のまま約75分の録画が行なえるという。

 片面1層モデルはDVD Specifications for High Density Recordable Disc (HD DVD-R) Ver.1.0規格に、片面2層のHD DVD-R DLメディアはDVD Specifications for High Density Recordable Disc (HD DVD-R) Ver.2.0規格に準拠している。

 DVDメディアの開発で培ったというカッティング技術を使用し、基板表面に狭トラックピッチ(0.40μm)の案内溝を作成。溝表面平滑性の高いHD DVDスタンパを開発した。これにより、ノイズレベルの低い電気信号を得ることができるという。

 また、色素構造を見直し、短波長(405nm)の青紫色レーザー光で記録が可能な新しい有機色素を採用。さらに、高精度の均一塗布技術を用いて、内周から外周まで安定した記録/再生特性を実現したとしている。

 ディスク成形や貼りあわせ、基板成形技術にもDVDメディアで確立した技術を向上させ、投入。「機械特性・光学特性を徹底的に改善し、青紫色レーザー光に対して、反射光量、トラッキングサーボ信号特性、記録再生特性などを安定して高いレベルで実現できた」という。

 記録速度は1倍速で、標準データ転送レートは単層/2層ともに36.55Mbps。ディスク厚は1.2mm(0.6mm + 0.6mm)となっている。

□日立マクセルのホームページ
http://www.maxell.co.jp/jpn/index.html
□ニュースリリース
http://www.maxell.co.jp/jpn/news/2006/news060608.html

(2006年6月8日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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