|
三菱化学メディア株式会社は、録画用の記録型HD DVDメディアを7月5日以降、順次発売する。追記型HD DVD-Rの1層、および2層タイプを用意。価格はいずれもオープンプライス。各モデルの品番、発売時期、店頭予想価格は下表の通り。 近日中にドライブメーカー向けの出荷を開始。その後、市場での販売を開始する。また、HD DVD-RWに関してもリリースを予定。2006年5月にDVDフォーラムにて物理フォーマットが承認されたが、論理フォーマットは規格化されていないため「規格化が完了次第、発売を開始する予定」(同社)だという。
著作権保護技術のAACSに対応し、ハイビジョン放送のTS録画が可能。片面1層、15GBで約75分、2層の30GBで約150分のHD録画が行なえるメディア。シンガポールの自社工場にて生産される。 AZO色素を応用し、HD DVD-Rに適した新色素を開発。広い範囲でのパワーマージンを持つことで、規格を超える信号特性を実現。ドライブの記録パワーの変動やバラツキ、ディスク表面に付着した汚れにかかわらず、ディスク全体で低エラー化を図っている。 また、DVDの赤色レーザーと比べ、HD DVDで使われる青色レーザーは色素劣化を起こしやすいため、新色素で青色レーザーに対応できる強い再生耐久性を確保。再生を繰り返しても、美しい映像と音声が維持できるという。
さらに、記録保存安定性においても、AZO色素DVDに匹敵する長期間の保存安定性を実現。片面2層ディスク用色素には、弱いレーザーパワーでも記録できるよう、高感度と保存安定性、再生耐久性を実現した新色素を開発・採用。2層メディアの製造には、DVDメディアで培った「2P転写法」を使用。有機色素を使った記録層で、正確な記録マークが形成できるという。
□三菱化学メディアのホームページ
(2006年6月8日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|