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NECエレ、MP3/WMA/AAC対応のカーCD用LSI
-業界初のドライブ制御用32bit CPUコア内蔵チップ


μPD63780

6月14日発表


 NECエレクトロニクス株式会社は14日、車載用CDドライブの制御用LSI「μPD63780」のサンプル出荷を開始した。サンプル価格は2,000円で、量産開始は8月から。

 μPD63780は、CPUコア、RFアンプ、デジタルサーボ、データプロセッサ、オーディオDACなど、カーオーディオ用CDドライブに必須となる機能を統合し、ワンチップ化したLSI。

 従来はCPUコアとその他回路の2チップ構成が必要だったが、ワンチップ化により、2チップ構成と比較して3分の2までコスト低減ができるほか、基板上の占有面積を半分にまで削減可能になった。同社では、32bit CPUの一体化は業界初としている。

 内蔵メモリの容量も増加。データ保持用に32KB、バッファ用に128KBの合計160KBを搭載する。WAVファイルの再生は、これまでは別途外付けメモリが必要だったが、内蔵メモリだけで再生が行なえるようになった。

 メモリ容量が増加したことにより、音楽フォーマットはWAVに加えて、MP3、WMA、AACに対応。CD-Rメディア上に記録した3種類の圧縮音楽ファイルの再生が可能になった。

 LSIのプロセス技術を改良。新たに「ウルトラ・ロー・リーク・プロセス技術」を開発。従来モデルに比べて漏洩電流を10分の1に低減できる。この技術をエンジン停止時にカーオーディオの状態を保存しておくデータ保持用のメモリ部分に採用することで、エンジン停止時の漏洩電流を4分の1に削減した。

 なお、CPUコアは既存の32bitCPU「V850ES」を搭載しているので、V850ES用の開発ツールがそのまま利用できる。

□NECエレクトロニクスのホームページ
http://www.necel.com/index_j.html
□ニュースリリース
http://www.necel.com/ja/news/archive/0606/1401.html

( 2006年6月14日 )

[AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]


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