「逆襲のシャア」などアニメDVD海賊版所持/販売で男性を逮捕 －Webサイトで1作品500円、400万円売上げ

2004年7月に逮捕された中国人男性3名が販売していた「機動戦士ガンダムSEED」の海賊版。左が海賊版で、右が正規版

　警視庁生活経済課と武蔵野署、池上署は19日、Webサイトを通じてアニメの海賊版DVDを販売、さらに、HDDに複製したアニメを販売目的で所持していたとして、著作権法違反の疑いで飲食店従業員の男性(34歳)を逮捕。21日に東京地方検察庁八王子支部に送致した。

　男性は2005年9月からの約半年間で、約300人に海賊版DVDを販売、400万円ほどを売り上げたという。なお、所持だけでなく販売目的所持についても立件されている。

　ACCS(社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会)が21日に明らかにし、逮捕された男性は2005年12月23日頃から2006年3月30日頃までの間に、自身が運営するWebサイト上で、アニメ「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ほか2作品の海賊版DVD-R 15枚を、埼玉県の男性ほか1人に、合計9,500円で郵送/販売したとしている。

　男性は2005年9月頃、ヤフーオークションにアニメの海賊版DVDを出品。購入した顧客に対し、「会員専用窓口」として自らが運営するWebサイト「DVD CLUB」を紹介。同ページでも海賊版DVDを1作品500円で販売していた。なお、送料は500円～1,000円だが、10作品以上注文すると、500円の割引になっていたという。

　独自に調査を行なっていたACCSでは、2006年3月3日に、海賊版販売をやめるようメールで警告。男性はすぐにWebサイトを閉鎖したが、同月中には新たなページ「FUN」を開設。顧客にメールで連絡し、海賊版販売を続けていたという。

　侵害されたアニメ作品の著作権者の一社であるサンライズは、男性の対応が悪質だったことなどから刑事告訴の意思を固め、ACCSを通じて警視庁に連絡。武蔵野署、池上署による捜査が行なわれ、「機動戦士Zガンダム」ほか86作品のデータが記録されたHDD計7台などを押収した。なお、調べに対して男性は「生活費を稼ぐためにやった」と供述しているという。

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□ニュースリリース
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□関連記事
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－ヤフオクで販売。自らのサイトに「違法」と記載
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20041115/yahoo.htm

(2006年6月21日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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