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NECエレクトロニクス株式会社は22日、携帯電話などの小型機器向けの低温ポリシリコン液晶用のドライバIC「μPD161837」のサンプル出荷を開始。サンプル価格は1,000円で、第3四半期から量産を開始する。 「フレーム・レイト・コントロール」技術により、26万色を利用して最大1,600万色表示を可能にしている。最大解像度は800×480ドット。 高画質化技術の「ドット反転方式」を採用、フリッカーノイズ(ちらつき)に強くなった。従来のドット反転方式は、消費電力が高いため液晶テレビには多く採用されていたが、携帯電話などでは採用されていなかった。そのため、これまでは消費電力の低い「ライン反転方式」を採用していたが、ちらつきが起こりやすい弱点があった。 今回、同社では低消費電力でドット反転方式を実現する技術を開発、電池容量に制限のある携帯電話でも利用できるようにした。 また、従来は外付けだった電源回路をチップに内蔵することで、回路を内蔵しないディスプレイにも対応できるほか、回路の接続部分の開発を省略可能にすることで、開発負担の削減にも繋がるという。 その他に、通常の携帯電話で利用する縦長の「ポートレート」形式と横向きで利用する「ランドスケープ」形式のどちらに対しても単体の液晶ドライバICで対応できるようにした。 □NECエレクトロニクスのホームページ ( 2006年6月22日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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