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ブラジル政府は29日、ブラジル国内におけるデジタルテレビ方式として日本で開発/導入されているISDB-T方式をベースにしたデジタルテレビ規格を採用することを決定した。 日本以外の国/地域において、ISDB-T方式による放送規格が採用されるのはブラジルが初めてとなる。ブラジル政府は放送開始時期を公式には発表していないが、「一般的には規格採用決定から18カ月程度(総務省)」とのことで、2008年頃の放送開始が見込まれる。 日本とブラジルの両国政府は、ISDB-Tをベースにしたデジタルテレビ放送の開始に向け、共同作業部会を設置するほか、技術面や人材育成などで協力を進める。両国の協力により、「ブラジルで開発/提案されるさまざまな技術を取り入れたデジタルテレビシステム規格を策定する」としており、日本方式からの改良も検討している。具体的には、映像圧縮形式としてMPEG-2でなく、MPEG-4 AVC(H.264)の採用や、新しい誤り訂正の符号化方式の導入などが検討されるという。 また、民間の関係者も、技術情報の提供やロイヤリティ免除などにより、ブラジルのデジタルテレビ導入を支援することを表明している。ブラジルでの採用とともに、同国と経済的に関連の深いアルゼンチンやパラグアイなど南米南部の市場でのISDB-T採用を目指し、海外普及に努めていく方針。 総務省では、今後、社団法人電波産業会(ARIB)や、関係民間企業などとともに、ブラジルにおけるデジタルテレビの早期実施に向けた支援を行なうとともに、放送を含む、情報通信分野においても協力関係を強化し、ISDB-Tの海外普及に努めていくという。 □総務省のホームページ ( 2006年7月3日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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