ソニー、国内でBD-ROM制作サービスを提供開始 －年内にPS3向けを含め、月産1,000万枚体制を構築へ

ソニーPCLのBDオーサリングスタジオ

7月12日発表

　ソニーは12日、グループ内でBD-ROM映像制作ソフトの制作環境を構築し、ソフトウェアメーカー向けにサービスを提供開始した。

　ソニーPCL株式会社は、Blu-ray Disc専用のオーサリングスタジオを新設し、7月12日よりBlu-ray Discのパッケージソフト向け規格「BD-ROM」に準拠したオーサリング業務を開始した。HD撮影/編集などのコンテンツ制作から、マスター制作、メニュー/字幕制作、オーサリングなどの映像パッケージソフト向けサービスを提供するほか、ディスク製造からケース、ジャケットなどのアクセサリ制作/管理、パッケージングまで、商品化に必要な行程の一括受注体制を整えた。

BD-ROM生産ライン

　映像系ソフトは、ソニーPCLが受注窓口に、音楽系ソフトは株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズが窓口となり、BD-ROMソフトの制作サービスを提供する。

　ディスクの量産は株式会社ソニー・ミュージックマニュファクチュアリング(SMM)静岡が担当。AACS準拠の国内/海外向け映画ソフトや評価用ディスクの生産を開始しており、現在はシート貼付によるディスク表面/カバー層形成を行なっているが、年末までにすべてスピンコート(ディスクを回転させ樹脂を均一に塗布)に移行し、コスト低減と生産効率向上を目指す。

　現在の月産枚数は約30万枚だが、今秋には月産250万枚へ増強。さらに年末には、映画/音楽ソフトのみならず、PLAYSTATION 3向けゲームソフトの需要拡大に向け、米国(500万枚)、欧州(250万枚)とあわせ、ソニーグループ内で月産1,000万枚の生産体制を構築する。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200607/06-057/
□ソニーPCLのホームページ
http://www.pcl.sony.co.jp/
□ソニー・ミュージックコミュニケーションズのホームページ
http://www.smci.jp/
ソニー・ミュージックマニュファクチュアリング
http://www.sony.co.jp/soj/etc/smm/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20060517/sony1.htm

( 2006年7月12日 )

[AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]

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