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株式会社ネオ・インデックスは、PC用のブロードバンドVOD配信サービス「ミランカ(Miranca)」を10月1日より開始。7月31日より「フライング・スタート」と称し、一部コンテンツのストリーミング配信を開始する。 「ミランカ」は、ストリーミング/ダウンロード型のVODサービスで、ISPを問わずに利用可能。STBなどを利用せず、PCのブラウザ上で視聴する。対応OSはWindows 2000/XP。再生にはWindows Media Player 10と、Flash8、Internet Explorer 6.0以上が必要。 ストリーミングで2方式、ダウンロード1方式の3つのサービス形態を用意。番組表から選んで視聴できるストリーミング配信の「チャンネル配信」と、話題性の高いコンテンツを集めたストリーミングの「VOD」、視聴回数などに制限がないダウンロード販売の「EST」(Electronic Sell-Through)で、「チャンネル配信」と「VOD」は7月31日より順次開始、ESTは10月1日の本スタート時に開始予定としている。 料金は、「チャンネル配信」ではチャンネルごとに異なり、月額525~840円/chを予定。VODは新作が1作品315~420円、旧作が105~315円/1作品。ESTは新作が2,100円~3,150円/1作品、旧作は1,050円~2,100円/1作品を予定する。決済はクレジットカードのみ。タイトル数は、「チャンネル配信」が5,000作品、「VOD」が1,000作品、「EST」が50作品。 コンテンツ提供元は、角川ヘラルド映画やAMGエンタテインメント、エイベックス・エンタテインメントなどで、「VOD」には、TBSやNHKエンタープライズなどからもコンテンツが提供される。
「チャンネル配信」では、映画やドラマの「シネドラch」、や「アニメch」、「ミュージックch」に加え、無料のオリジナル番組「ネオch」の4チャンネルを用意。月額料金は「シネドラch」が840円、「アニメch」と「ミュージックch」が各525円。 なお、7月31日~9月30日までの先行配信期間は「チャンネル配信」の4チャンネル全てが無料で視聴可能。会員登録により、映画鑑賞券などのプレゼントも行なわれる。 「チャンネル配信」での視聴は、日付と時間で区切られた仮想の番組表からコンテンツを選択すると、Flashで専用プレーヤーが立ち上がり、映像が表示される。一覧にあるスケジュールの時間に開始されるが、それ以外の時間でも視聴は可能。ただし、掲載期間は1カ月で、作品により期間は異なる。フル画面表示のほか、番組表との同時表示や、ミニプレーヤーでの再生も可能。
番組表内のコンテンツをマイページに1クリックで登録でき、マイページ内では、チャンネルやジャンルごとに自動で整理される。 「VOD」の視聴期限は購入してから24時間。「EST」は無期限で視聴が可能。そのほか、各サービスやチャンネルの番組の紹介を行なう「カタログ」ページも用意されている。
映像コーデックはWMVで、WM DRM10をサポート。ビットレートは「チャンネル配信」と「VOD」が1Mbps、「EST」が1.5Mbps。音声はステレオで、5.1chには「将来的な対応については検討するしている」という。 「EST」では、基本的にDVD発売のタイミングに合わせてコンテンツ提供を開始する予定で、コピー制御や、DVDへのライティングなどに関する詳細は未定で「前向きに考える」としている。ESTの第1弾作品は、企画・監修は、ドラマ「ドラゴン桜」などの脚本を手がけた秦建日子による映画「調布空港」を予定。出演は大友康平、紺野まひる、豊原功補ほか。 ■ H.264への対応も検討 同社は現在、ブロードバンドと専用STBを利用したVODサービス「Nextensive」を展開し、レンタルビデオ店のゲオへの「GEO@チャンネル」など他社へのVODソリューション提供も行なっているが、STBを利用せずにPC用のコンシューマ向けVODサービスは今回が初めて。取締役の槇山啓朗氏は「番組表という見慣れた形式で、カタログ感覚で視聴できる」とアピールした。
事業目標は、2007年8月末までのに累積登録ユーザー数が200万人、売上額が同年8月期で18億円と設定している。 なお、「Nextensive」は今後も継続。マス向けの映画や音楽、ドラマ、人気アニメなどに特化した「Nextensive」に比べ、「ミランカ」では「チャンネル配信」において、一般的に市場価値が低いとされる範囲までジャンルを拡大。「EST」で人気コンテンツを扱い、「チャンネル配信」との中間にあたるジャンルを「VOD」でカバーすることで幅広い視聴者を獲得するのが狙い。
1Mbps/1.5Mbpsというビットレートについては「多くの人が高ビットレートのコンテンツにアクセスできるというほどの環境はまだ普及していない。それよりも、これまで培ったエンコード技術により、他のサービスに比べ映像品質は高くなるよう工夫している。もちろん、今後の通信環境向上に応じて映像品質の向上も行なう」とした。 また、H.264などのフォーマットに関して槇山氏は「簡易性やDRMなどがクリアになれば前向きに検討する」とした。そのほか、「今後チャットなどのコミュニティ機能も盛り込みたい」と述べた。 □ネオ・インデックスのホームページ ( 2006年7月31日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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