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ルネサス、薄型TV向けシステムLSIやHDMIレシーバ


9月5日発表

サンプル価格:460~4,200円


 株式会社ルネサス テクノロジは5日、液晶テレビやPDPなど薄型テレビ向けのシステム制御用LSIなど5種類9モデルを発表した。9月6日より順次サンプル出荷を開始する。各チップのサンプル価格と出荷開始時期は下表の通り。

種類、機能 型番 サンプル価格 出荷開始時期
液晶テレビ用システムLSI R8J66610xxxBG 4,200円 9月6日
R8J66611xxxBG 3,990円 10月
R8A66631FP 1,570円 11月
液晶テレビ用デジタル放送デコーダ R8A66960BG 3,990円 9月6日
アナログ放送用デコーダ R8J66650FP 1,470円
R8J66650FB 1,260円
HDMIデジタルレシーバ R8A00016FT 1,050円 10月
ビデオオーディオインターフェイス R2S110007FP 460円 9月6日
R2S110009FP 525円



■ 液晶テレビ用システムLSI

液晶テレビ用システムLSI

 「R8J66610xxxBG」、「R8J66611xxxBG」は、液晶/プラズマテレビのシステム制御用LSI。3次元Y/C分離、ノイズリダクション、IP変換、データスライサ、Natural Color Matrix(NCM)などの信号処理のほか、2画面表示機能、PC入力やD5(1080p)入力に対応する。利用可能なパネル解像度は、640×480~1,280×768ドット。アナログ入力は10bit ADC×3搭載、デジタル入力は10bit×4を備える。

 パネルへの出力インターフェイスには10bitのLVDSを採用。チップ内に4Mビットのフラッシュメモリと64MビットのSDRAMを内蔵する。

 また、R8J66611xxxBGは、BTSC/EIAJ/NICAMなどに対応する音声多重デコーダを内蔵する。

 「R8A66631FP」は、エントリークラスの液晶テレビ向けシステム制御用LSIで、パネル解像度は最大1,280×768ドットまで対応。アナログ入力は8bitADC×3、デジタル入力は8bit×1を搭載。2次元Y/C分離、ノイズリダクション、IP変換などの信号入力処理のほか、PC/D5入力に対応する。

 パネル出力は8bitのLVDSのほか、8bit CMOSにも対応。エントリークラス製品で採用されるプリント基板にも対応できるようにLQFPパッケージを採用する。

 なお、3モデルとも、TV放送方式はNTSC/PAL/SECAMに対応するので、世界各地向けのテレビ製品に組み込みが可能。



■ 液晶テレビ用デジタル放送デコーダ

液晶テレビ用デジタル放送デコーダ

 「R8A66960BG」は、液晶テレビのシステム制御用LSIにデジタル放送用のMPEG-2デコーダを内蔵し、1チップ化したもの。

 国内の地上デジタル放送で採用するISDB-Tや米国のATSCに対応するほか、オーディオも、MPEG-2 AACやドルビーデジタルなどのデコードに対応する。

 主要信号処理は3次元ノイズリダクション、IP変換、NCM、2画面表示機能など。パネル出力は8bit LVDS。



■ アナログ放送用デコーダ

 液晶テレビ用システムLSIと組み合わせて利用するアナログ放送用デコーダチップで、対応するアナログ入力とデジタル入出力の違いから「R8J66650FP」と「R8J66650FB」の2モデルを用意する。

 デジタル放送対応デコーダと組み合わせて利用する場合、デジタル放送対応テレビ上で、アナログ放送のデコードが行なえるようになる。また、PIPで子画面表示を行なう際のデコーダとしても利用できる。

 3次元Y/C分離などの信号処理のほか、PC入力やスイッチ機能を搭載。チップには16MBのSDRAMも内蔵する。



■ HDMIデジタルレシーバ

HDMIデジタルレシーバ

 「R8A00016FT」は、HDMIレシーバLSI。1080pのHDMI入力に対応するほか、長距離ケーブル動作などに対応し、HDCPキーも内蔵可能。

 また、HDMIケーブルを使って複数のデジタル家電機器をバス構成で接続し、各種ワンタッチ操作などを可能にする「Consumer Electronics Control(CEC)」の制御にも対応する。



■ ビデオオーディオインターフェイス

ビデオオーディオインターフェイス

 チューナやプレーヤーからのアナログ入力信号のうち、ビデオ信号とオーディオ信号をそれぞれ切り替えるLSI。

 従来はビデオ/オーディオ信号間の干渉を防ぐため、別のチップで切り替えを行なっていたが、独自のアイソレーション技術により、これら切り替え用チップを1チップ化した。そのほかにアナログ入力信号から、D入力信号の検出やアスペクト比検出、出力レベル調整などの機能も利用可能。

 対応パネル解像度の違いで2モデル用意。最大1,280×768ドットに対応する「R2S11007FP」と1,600×1,200ドットに対応する「R2S11009FP」を用意する。

□ルネサス テクノロジのホームページ
http://japan.renesas.com/homepage.jsp
□ニュースリリース
http://japan.renesas.com/fmwk.jsp?cnt=press_release20060905.htm&fp=/company_info/news_and_events/press_releases

( 2006年9月5日 )

[AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]


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