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株式会社ルネサス テクノロジは5日、液晶テレビやPDPなど薄型テレビ向けのシステム制御用LSIなど5種類9モデルを発表した。9月6日より順次サンプル出荷を開始する。各チップのサンプル価格と出荷開始時期は下表の通り。
■ 液晶テレビ用システムLSI
「R8J66610xxxBG」、「R8J66611xxxBG」は、液晶/プラズマテレビのシステム制御用LSI。3次元Y/C分離、ノイズリダクション、IP変換、データスライサ、Natural Color Matrix(NCM)などの信号処理のほか、2画面表示機能、PC入力やD5(1080p)入力に対応する。利用可能なパネル解像度は、640×480~1,280×768ドット。アナログ入力は10bit ADC×3搭載、デジタル入力は10bit×4を備える。 パネルへの出力インターフェイスには10bitのLVDSを採用。チップ内に4Mビットのフラッシュメモリと64MビットのSDRAMを内蔵する。 また、R8J66611xxxBGは、BTSC/EIAJ/NICAMなどに対応する音声多重デコーダを内蔵する。 「R8A66631FP」は、エントリークラスの液晶テレビ向けシステム制御用LSIで、パネル解像度は最大1,280×768ドットまで対応。アナログ入力は8bitADC×3、デジタル入力は8bit×1を搭載。2次元Y/C分離、ノイズリダクション、IP変換などの信号入力処理のほか、PC/D5入力に対応する。 パネル出力は8bitのLVDSのほか、8bit CMOSにも対応。エントリークラス製品で採用されるプリント基板にも対応できるようにLQFPパッケージを採用する。 なお、3モデルとも、TV放送方式はNTSC/PAL/SECAMに対応するので、世界各地向けのテレビ製品に組み込みが可能。 ■ 液晶テレビ用デジタル放送デコーダ
「R8A66960BG」は、液晶テレビのシステム制御用LSIにデジタル放送用のMPEG-2デコーダを内蔵し、1チップ化したもの。 国内の地上デジタル放送で採用するISDB-Tや米国のATSCに対応するほか、オーディオも、MPEG-2 AACやドルビーデジタルなどのデコードに対応する。 主要信号処理は3次元ノイズリダクション、IP変換、NCM、2画面表示機能など。パネル出力は8bit LVDS。 ■ アナログ放送用デコーダ 液晶テレビ用システムLSIと組み合わせて利用するアナログ放送用デコーダチップで、対応するアナログ入力とデジタル入出力の違いから「R8J66650FP」と「R8J66650FB」の2モデルを用意する。 デジタル放送対応デコーダと組み合わせて利用する場合、デジタル放送対応テレビ上で、アナログ放送のデコードが行なえるようになる。また、PIPで子画面表示を行なう際のデコーダとしても利用できる。 3次元Y/C分離などの信号処理のほか、PC入力やスイッチ機能を搭載。チップには16MBのSDRAMも内蔵する。 ■ HDMIデジタルレシーバ
「R8A00016FT」は、HDMIレシーバLSI。1080pのHDMI入力に対応するほか、長距離ケーブル動作などに対応し、HDCPキーも内蔵可能。 また、HDMIケーブルを使って複数のデジタル家電機器をバス構成で接続し、各種ワンタッチ操作などを可能にする「Consumer Electronics Control(CEC)」の制御にも対応する。 ■ ビデオオーディオインターフェイス
チューナやプレーヤーからのアナログ入力信号のうち、ビデオ信号とオーディオ信号をそれぞれ切り替えるLSI。 従来はビデオ/オーディオ信号間の干渉を防ぐため、別のチップで切り替えを行なっていたが、独自のアイソレーション技術により、これら切り替え用チップを1チップ化した。そのほかにアナログ入力信号から、D入力信号の検出やアスペクト比検出、出力レベル調整などの機能も利用可能。 対応パネル解像度の違いで2モデル用意。最大1,280×768ドットに対応する「R2S11007FP」と1,600×1,200ドットに対応する「R2S11009FP」を用意する。 □ルネサス テクノロジのホームページ ( 2006年9月5日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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