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三菱電機株式会社は、高級スピーカー「DIATONE」ブランドより、車載用2ウェイスピーカー「DS-SA3」を10月中旬より発売する。価格は25万円。また、より高音質を追求した「超高級機種」として「DS-SA1」を'07年春に発売する予定。価格は50万円(予定価格)。両製品ともに受注生産となっている。
DIATONEは、三菱電機のオーディオ用ブランドとして'46年のフルレンジスピーカー開発と共に誕生。'99年に一般向けの単品販売が休止され、事実上撤退状態が続いていたが、2005年11月21日に開発者らが移籍した三菱電機エンジニアリングが同ブランドの復活を発表。復活後の第1弾製品としてフロア型スピーカー「DS-MA1」(直販価格105万円/1本)が2005年12月より受注生産で販売されている。
■ DS-SA3
25mm径ツイータと160mm径ウーファ、ネットワークユニット×各2で構成する車載用2ウェイスピーカーシステム。ツイータには独自焼成処理を施した「SR(Super Rigidity)チタン振動板」を採用、「従来のチタン製ツイータに比べ剛性値を40%向上させることにより、入力信号に対する反応・追随速度が上がり、高音の情報密度を格段に高めた」としている。 また、ツイータ振動板の中心部と表裏層部で密度が異なる3層構造を形成したことで、チタン固有の金属音を抑え、自然な再生が行なえるという。さらに、微小信号の再生に優れ、ハイスピードで繊細な高音再生を可能にするという「フロントロード・ダイレクトラジエータ」も採用する。 ウーファにはDIATONE共通のダイレクトマグネットマウント構造と独自の低ひずみ磁気回路により、中域から低域の不要な共振を抑え、伸びやかな低音再生を図っている。 最大入力/定格入力は、ツイータが90W/30W、ウーファが150W/50W。再生周波数帯域はツイータが1.5kHz~40kHz、ウーファが55Hz~5kHz。出力音圧レベルはそれぞれ90dB/W/m、88dB/W/m。インピーダンスはいずれも4Ω。ネットワーク部のクロスオーバー周波数は2.5kHz。減衰スロープはローパス/ハイパスともに12dB。 外形寸法と重量はツイータが74×21mm(直径×厚さ)/240g、ウーファが183×91mm(同)/1,360g。ネットワーク部は210×154×71mm(幅×奥行き×高さ)/約1.5kg。
■ DS-SA1
DS-SA3と同様に2ウェイ構成で、ネットワークユニットも付属するが、ツイータにDIATONE独自の振動板素材「B4Cピュアボロン」を採用したハイエンドモデル。固有音が少なく音源に忠実な再生が行なえ、ピュアな高音を実現したという。また、DS-SA3と同じく「フロントロード・ダイレクトラジエータ」も採用。ウーファも同様にダイレクトマグネットマウント構造で、独自の低ひずみ磁気回路を搭載する。
(2006年9月7日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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