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日本ビクター株式会社、テキサスインスツルメンツ、セイコーエプソン株式会社、株式会社有沢製作所の4社は20日、リアプロジェクションディスプレイの推進や普及、周知拡大を目指す業界団体「マイクロデバイス・ディスプレイ コンソーシアム(MDDPC)」を設立した。
DLPやHTPS(高温ポリシリコン液晶)、LCOSなどのマイクロディスプレイデバイスを用いたプロジェクションテレビの普及拡大を図るコンソーシアム。4社の幹事会社のほか、SCRAM Techologies、3M、日本サムスン、Luminus Devicesの4社が賛同会社として参加する。 MDDPCでは、今後リアプロジェクションを推進する各社の参加を募るとともに、MDDPの優位性や特徴をまとめたパンフレット作成や、共通資料の作成、Webサイトの構築などでMDDPの魅力を訴求していく。 CRTリアプロからのデバイス置き換えではなく、「新しいディスプレイ」としてMDDPを定義。関連各社では、2003年以降、International Display Workshops(IDW)にて、3LCDやDLPなどのリアプロジェクション製品の市場拡大などについて討議を行なってきた。 しかし、2006年段階でも「MDDP」の認知度が不足しているほか、一部リサーチ会社が消極的な市場予想を立てたことで、主要メンバーが危機感を抱き、「MDDPの良さを正しく伝えることが必要」との機運が高まり、今回コンソーシアムの立ち上げに至ったという。 コンソーシアムの活動は日本と、北米が中心となる予定。なお、3LCDを推進するエプソンやDLPを推進するTIなど、異なるデバイスメーカー間でネガティブキャンペーンなども繰り広げられていたが、「方式の違いはあれど、まずはMDDPを知っていただくことを目指すのが、コンソーシアムの趣旨」(日本ビクター 技術開発本部 中垣新太郎 DPユニット長)という。 プラズマや液晶などの他方式のディスプレイもあるが、「それぞれの良さがあるが、認知ではMDDPが遅れを取っている。まずは、同じ土俵にあがるために協力してやっていきたい」(西垣氏)とした。なお、ソニーについては、「声はかけているが、残念ながら本日までは参加表明がなかった」としている。
□マイクロデバイス・ディスプレイ コンソーシアムのホームページ ( 2006年9月20日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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