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AV機器の総合展示イベント「A&Vフェスタ2006」が21日から開幕した。会場は横浜みなとみらいのパシフィコ横浜展示ホールとアネックスホール。開催期間は9月21日から24日まで。 既に発表された製品がほとんどだが、最新プロジェクタの投写デモブースや、高級スピーカーの試聴ルームなどが設けられており、年末に向け次々に発売される新製品を一足先に体験できるイベントとなっている。 ■ フルHDモデルなど各社のプロジェクタの実写デモ
既報の通りA&Vフェスタの開幕にあわせ、松下電器はフルHD/1,920×1,080ドットの液晶パネルを搭載したホームシアタープロジェクタ「TH-AE1000」を発表した。11月20日より発売され、店頭予想価格は45万円前後。 0.74型/1,920×1,080ドットのフルHD、D6/C2FINEパネルを搭載するプロジェクタで、ブースでも実写デモが行なわれている。デモ機では量産一歩前のパネルを搭載しているとのことだが、「キングダム・オブ・ヘヴン」などのHDソースを利用し、フルHDの高画質と新パネル採用による黒沈みなどをアピールしている。 パネルだけでなく、「光学系もボディも完全に新設計」とのことで、特に光学エンジンには力を入れて開発したという。また、プロジェクタの投写画像を見ながら波形を確認でき、黒レベルや白レベル、ピクチャー調整が行なえる「波形モニター」などの新機能も紹介している。 A&Vフェスタが国内初公開であることや、三菱電機の「LVP-HC5000」と並び、現在発表されている製品では、もっとも低価格帯のフルHDプロジェクタ製品となることが見込まれ、多くの来場者の注目を集めていた。なお、三菱電機はA&Vフェスタに出展していない。
また、IFA 2006で開発表明されたビクターのDLA-HD NEWも参考出品。0.7型1,920×1,080ドットD-ILAデバイスを採用し、コントラスト10,000:1以上、輝度800ルーメン以上という公称値以外、詳細は明らかにしていないが、会場では専用ブースを設けてデモが行なわれてる。 ソニーも10月20日発売予定のSXRDフルHDプロジェクタ「VPL-VW50」を出展。専用のシアタールームを設け、北米仕様のBlu-rayプレーヤー「BDP-S1」や、最新の7.1ch AVアンプ「TA-DA3200ES」などを利用したシアター上映が行なわれている。
三洋もホームシアターコーナーに最新の720pプロジェクタ「LP-Z5」を出展。また、シャープは出展していないものの、ドルビーのTrueHD/ドルビーデジタル・プラスのデモ会場にはフルHD DLPプロジェクタ「XV-Z21000」が利用されている。
■ 最新サラウンドフォーマットも体験可能
また、Blu-ray DiscやHD DVDなど次世代DVD向けの最新オーディオの体験デモも行なわれている。 DTSは、同社の子会社DTS Digital Imagesがデジタル修復を担当した「007シリーズ」のリマスター/DTS音声版のデモや、BDビデオ「Load of War(ロード・オブ・ウォー)」、HD DVD「サハラ」などの体験デモを実施。 さらに、2007年以降の実用化が見込まれるロスレス(可逆)圧縮コーデック「DTS-HD Master Audio」についてもデモを行なっている。現在は、リアルタイムデコーダが存在しないため、DTS-HD Master Audioで一度エンコードしたあとに、デコードしたデータを業務用デッキに記録し、映像に同期させて出力した「DTS-HD Master Audio相当」のデモという。 デモ用コンテンツとして、イノセンスを2バージョン、ゲド戦記を1バージョン用意し、DTS-HD Master Audioの音質をアピールしている。
また、ドルビーもHD DVDプレーヤー「HD-XA1」の最新ファームウェアで5.1ch対応した「Dolby TrueHD」のデモを実施。 また、ドルビーデジタル・プラス(DD+)についても、技術解説やデモが行われ、次世代DVDにおける新コーデックの魅力をアピールしている。
□日本オーディオ協会のホームページ ( 2006年9月21日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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