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パイオニア株式会社は25日、日本放送協会(NHK)と共同開発する小型・超高感度な撮像デバイス「HEED冷陰極HARP撮像板」を高解像度化。約5万画素から約30万画素へ6倍の高解像度化を実現した。 HEED冷陰極HARP撮像板は、パイオニアの開発する冷陰極型の平面状の電子源「HEED」と駆動回路を一体化した「アクティブ駆動型HEED冷陰極アレー」と、NHKの開発した高感度の光電変換膜「HARP膜」と熱電子源を組み合わせた「HARP撮像管」を組み合わせた撮像デバイスで、2005年5月に両社の共同開発で実現した。夜間のカラー撮影などに利用する小型の高感度カメラなどでの応用が見込まれており、通常のCCDと比べて約20倍の高感度を実現するという。 画素サイズを従来の50×50μmから20×20μmへと微細化することで、デバイス全体のサイズを変えることなく、画素数が約5万画素(256×192ドット)から約30万画素(640×480ドット)へと6倍に増加し、標準テレビ放送で利用可能な解像度を実現した。 画素サイズの小型化は、HEEDの基本性能の向上により実現しており、駆動電圧を上げずに約10倍の電子放出密度を達成している。 今回の撮像デバイスの開発により、夜間でも鮮明なカラー撮影が可能な標準テレビ用小型超高感度カメラが実用化できる。報道現場などで利用する機動性の高い小型超高感度カメラのほか、防犯用監視カメラや民生用製品への応用も期待されている。両社では「早期の実用化を目指す」としている。 □パイオニアのホームページ ( 2006年9月25日 ) [AV Watch編集部/ike@impress.co.jp]
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