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ボーダフォン株式会社は28日、3G携帯電話の新モデル13機種を発表。10月1日から正式にブランドが「ボーダフォン」から「SoftBank」に変更されるタイミングにあたり、他社と比べても最大のラインアップ数となる「13機種54色」で展開すると発表した。 発表された13機種のうち、着うたフルや、ミュージックプレーヤー機能に対応する機種は12機種。ミュージックプレーヤー機能では、セキュアなMP3/AAC再生が行なえ、AACについては着信音に設定する場合以外はDRMのないAACも再生可能。 さらに、東芝の「910T」、「810T」、「811T」にはPC用ソフトの楽曲管理/転送ソフト「BeatJam」が付属。また、「910T」にはBluetooth対応イヤフォンが付属する。そのほか、Samsung製端末「706SC」、「705SC」もBluetoothのオーディオプロファイルに対応する。なお、音楽再生以外の機能や新サービスについては、僚誌ケータイWatchで紹介している。
■ 910T
東芝製の3G端末で、最大の特徴は付属のBluetoothレシーバを使って、ワイヤレスで音楽を聴くことが可能な点。なお、Bluetoothは独自プロファイルを採用するため、付属レシーバ以外での受信は行なえない。発売は10月上旬以降。 内蔵メモリは1GB。ダウンロードした着うたフルなどに加え、PCソフト「BeaJam」でCDをリッピングした楽曲も再生可能。発売は10月上旬以降。カラーはバリトンブラック、クォーツピンク、グラウンドカーキ。
内蔵メモリは1GBで、連続再生時間は約24時間。ステレオスピーカーも内蔵。閉じた状態でも音楽再生時の操作やメールのページ送りなどが可能な十字ボタンを装備する。2.6型/240×320ドットの液晶や、32万画素カメラを搭載する。 miniSDカードスロットを備え、2GBまでのカードに対応する。折り畳み時の外形寸法は約111×51×23mm(縦×横×厚さ)、重量は約146g。
■ 811T、810T
同じく東芝製だが、910Tとは異なりBluetoothには非対応。「BeaJam」が付属し、同ソフトから転送した楽曲も再生可能。発売は、810Tが10月下旬以降、811Tが11月下旬以降。カラーは、810Tがホワイト、ピンク、ブラック。811Tが標準色としてホワイト、ピンク、ブラックを、限定色としてブルー、オレンジ、レッドを用意する。 いずれも、ステレオスピーカーを内蔵。液晶ディスプレイは2.4型/240×320ドット、カメラは324万画素。また、折り畳み時の外形寸法と重量も約97×49×20mm(縦×横×厚さ)、約111gで同じ。いずれもmicroSDカードスロットを備え、1GBまでのカードに対応する。811Tのみ、閉じた状態で楽曲操作が可能な「ミュージックコンソール」を備える。
■ 706SC、705SC
いずれもSamsung製で、706SCは折り畳み型、705SCはスライド型を採用。厚さはそれぞれ約12.3mm、12.9mmで、それぞれのタイプで業界最薄を実現したという。発売は、706SCが10月中旬以降、705SCが10月上旬以降。カラーは706SCがブルー、シルバー、ブラック、ピンク。705SCがレッド、ブラック、ホワイト、ピンク。
音楽再生では着うたフルやMP3/AAC再生に対応。また、BluetoothのA2DPやAVRCPプロファイルをサポートし、対応する市販ヘッドフォンなどに楽曲をワイヤレス伝送可能なほか、コントロール機能を備えたヘッドフォンなどから曲送りなどの操作も可能。 ディスプレイは、706SCが2.3型、705SCが2.1型で、解像度は両機種とも240×320ドット。カメラはいずれも200万画素で、706SCは30万画素サブカメラも搭載。いずれもmicroSDカードスロットを備え、1GBまでのカードをサポートする。折り畳み時/クローズ時の外形寸法と重量は706SCが約103.8×54×12.3mm(縦×横×厚さ)、約89g。705SCが約100.6×51.4×12.9mm(同)、約85g。
■ 音楽機能は「本体が厚くなったら意味がない」
登壇した代表執行役社長兼CEOの孫正義氏は、「ボーダフォンは種類が少ない、デザインが野暮ったいといった認識を変える」と今回の13機種を紹介。さらに、今回は明かされなかったが、2機種の“隠し玉”も今後発表予定で、正式には15機種のラインナップになるという。 携帯電話の音楽再生機能については、「音楽と携帯を一台で楽しみたいなら、今回の910Tなどが便利」とする一方、「音楽ケータイはauというイメージがあるが、音楽を聴くときには電話はしない。また、電話をする時には音楽は聴かない。だから、1台にする分、本体を厚くするのでは意味がない」と述べた。 同社は9月13日に薄型の「705SH」と第2世代iPod nanoのセットを販売しており、「音楽を聴くなら使いやすくて音質の良いiPodを、電話をするならポケットにスリムなケータイを」と、アップルにも配慮するスタンスを見せた。 そのほか、今回ラインナップされなかったワンセグ対応携帯電話については、「6月に発売した“AQUOSケータイ”「905SH」が3カ月連続でワンセグ機種No.1の売上となった。今後も中長期的に揃えていく」とした。
□ボーダフォンのホームページ
(2006年9月28日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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