アニメ「地獄少女 ニ籠」から生まれた「冥土カフェ」に潜入 －渋谷に出現した新感覚メイドカフェ。「地獄へようこそ」

9月29日オープン 場所：渋谷パルコ Zero-Gate 3F

　秋葉原に雨後の竹の子のように誕生しているメイドカフェだが、渋谷ではまだまだ珍しい存在。しかも、今回オープンしたのは「メイドカフェ」ならぬ、「冥土(メイド)カフェ」。なんでも「恨みを解消させてくれる、地獄少女的サービスと演出」が売りだとか。恨みや地獄といった言葉に背筋に冷たいものを感じながらも、オープン前日の28日に潜入してみた。

　アニメ「地獄少女」は、午前0時にだけアクセスできるという謎のWebサイト「地獄通信」にまつわる物語。そのページに恨みを晴らしたい相手を書き込むと、地獄少女が現れ、相手を地獄に落してくれるという。都市伝説のような噂だが、そのサイトは存在した。

　地獄少女こと閻魔あいは、普段は目立たない少女。しかし、恨みの感情に共鳴すると地獄少女に変身する。今宵も恨みを晴らしたい人物の元へと現れるあい。だが、そこには伝説には語られていない少女との契約があった。「人を呪わば穴二つ。相手を地獄に送る代わりに、あなたの魂も死後地獄に行くことになるわ、それでもいいの?」。今宵の依頼人はどちらを選ぶのだろうか……。

地獄少女 二籠は10月7日から放送スタート	地獄少女こと閻魔あいは、一見おとなしくて目立たない少女。しかし、地獄少女に変身すると、相手を地獄流しにする。普段は主にセーラー服で、地獄少女の時は着物姿になる
(C)地獄少女プロジェクト/スカパーウェルシンク・アニプレックス

　第1期シリーズの放送は終了しており、DVDは第9巻が9月27日に発売されたばかり。各巻2～3話収録となっており、3話収録のものは5,565円、2話収録のものは5,040円となっている。詳しい情報は公式サイトに掲載されている。

■ 地獄へようこそ

　カフェに足を踏み入れると、和服やセーラー服に身を包み、閻魔あいのコスプレをした店員さんに「いらっしゃいませ、地獄へようこそ!」と迎えられる。言葉の内容は恐ろしいが、にこやかな笑顔なので不思議な気分だ。

入り口	店内の様子

お品書きこと、閻魔帳

　中では、あいの使い魔である美男子・一目連(いちもくれん)や、セクシーな骨女(ほねおんな)がお出迎え。お手伝いのメイドさんもいる。

　入店時に「汁セット」(1,200円)か、酒セット(1,500円)のいずれかをチョイス。以降はテーブルに用意された閻魔帳(お品書き)を見ながら、単品料理を追加注文できるというシステム。

　料理は「丸焼き地獄」(ピザ)や、「包み焼き地獄」(オムライス)、「黒縄」(イカスミソーセージとポテトサラダ)、「濡れ衣」(小倉と黒ゴマのプリン)、「冥土の土産シュークリーム」(手作りシュークリーム)など、まさに地獄少女ワールドそのもの。

冥土の土産シュークリーム(手作りシュークリーム)	濡れ衣(小倉と黒ゴマのプリン)	黒縄(イカスミソーセージとポテトサラダ)

　とりあえず「黒縄」や「冥土の土産シュークリーム」などを食べてみたが、名前は地獄でも味は天国なのでご安心を。飲み物もソフトドリンクからアルコールまで揃えられており、各キャラクターの名前を冠したカクテルも用意されている。

閻魔あいに料理を運んでもらえるとは	店内ではグッズの販売も行なわれており、特製紙袋に入れて持ち帰れる

　さらに、メイドカフェらしいサービスとして「地獄ツアー記念撮影」(500円)も用意されている。これは、冥土の土産に地獄少女キャラクターと一緒に記念撮影ができるというもの。

　料理に舌鼓を打っていると、壁に奇妙なものを発見。作品を見た人はお気付きだろう、これこそが午前0時にだけアクセスできるという謎のWebサイト「地獄通信」だ(午前0時ではなかったが)。そばにはマウスも用意されており、お客さんが自由に「送信」ボタンをクリックすることもできる。クリックするとどうなるか……それは行ってみてのお楽しみということにしておこう(キーボードは無いので、恨みのある人の名前を打ち込むことはできない)。

壁のディスプレイには「地獄通信」が	クリックするとどうなるかは秘密だ

　店内では、キャラクターのオリジナルボイスも聴くことができ、グッズなども購入可能。テレビで第2期シリーズを観た後、渋谷で地獄少女の世界に浸ってみるのも面白そうだ。11月末までの期間限定オープンなので、地獄を覗いてみたい人はお早めに。

店内には閻魔あいの人形も	「地獄ツアー記念撮影」(500円)で、地獄少女キャラクターと一緒に記念撮影も可能だ	場所は渋谷パルコ Zero-Gateの3階。スペイン坂の入り口にあるビルだ

□アニメ「地獄少女」のホームページ
http://www.jigokushoujo.com/
□DVD情報のページ
http://www.jigokushoujo.com/cdvideo.html

(2006年9月29日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]

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