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株式会社オーディオテクニカは、同社初となるノイズキャンセリングヘッドフォン「ATH-ANC7」を2007年1月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は未定となっている。 また、「DJヘッドフォンのエッセンスを取り入れた」という2モデルも2006年11月24日に発売する。価格は「ATH-SJ5」が5,250円、「ATH-SJ3」が4,200円。カラーリングは両モデルともブラック(BK)とホワイト(WH)の2色を用意する。
■ ATH-ANC7 同社初となるノイズキャンセリングヘッドフォン。密閉型のハウジングを採用しており、騒音遮断性能(パッシブノイズキャンセリング)と、電気的なアクティブノイズキャンセリング機能を高い次元で融合させたという。 ノイズキャンセル能力として、雑音を約-22dB以上低減可能。なお、ノイズキャンセル機能をOFFにした状態でも、再生音をスルー再生することができる。キャンセル機能のON/OFFはハウジング側面のスイッチで切り替える。
ハウジングはフラットな形状に畳めるスイーベル機構を採用。入力ケーブルは片出しで着脱が可能。付属ケーブル以外の利用は推奨されていないが、通常の3極ケーブルを利用しており、ユーザーが任意のケーブルを利用することも可能と思われる。 電源は左ハウジングに内蔵する単4電池1本。アルカリ電池を利用した場合は約38時間の連続使用が行なえる。ケーブルの端子はステレオミニ。専用のキャリングケースや飛行機用のプラグアダプタ、標準プラグへの変換アダプタなどを同梱する。
■ ATH-SJ5/SJ3 プロフェッショナル向けのDJモニターヘッドフォン「ATH-PRO700」(オープンプライス/実売15,000円程度)から、「密閉型のハウジング」や「片耳モニター用の反転機構」など「DJヘッドフォンとしてのエッセンスを取り入れた」というモデル。
どちらのモデルも新開発の40mm径ドライバーユニットを採用。上位モデルのSJ5は、CCAW軽量ボイスコイルを採用しており、ワイドレンジな再生ができるという。再生周波数帯域はSJ5が8Hz~25kHz、SJ3は10Hz~23kHz。インピーダンスはどちらも32Ω。出力音圧レベルはSJ5が108dB/mW、SJ3が114dB/mW。 どちらも片耳モニターが可能な±90度の反転機構を採用。コードは1.2mのOFCで、エラストマーシースを採用。プラグは金メッキのステレオミニ。コードを除いた重量は、SJ5が140g、SJ3が135g。
■ 2009年に売上げ300億円を目指す
松下和雄社長は同社の業績状況について説明。売上げは2006年3月期で241億2,000万円を達成しており「今後3年間、毎年7~8%の売上げ成長を維持し、2009年には300億円を達成したい」と目標を掲げた。 また、カテゴリー別売上げ構成では、マイクロホン/ワイヤレス関連と、光ピックアップ関連機器が各26%で主力だが、ヘッドフォンも18%に伸び、AVアクセサリーも16%を占めているという。「ポータブルデジタルオーディオ機器の人気により、デザインや音質が好みに合えば、積極的に標準のイヤフォン/ヘッドフォン以外を購入する人が増えている。そのおかげで、ヘッドフォン/イヤフォンともに売上げは好調」と説明した。 ほかにも、マイク関連製品はグラミー賞やオリンピックなどで、長年に渡り採用され続けている実績を紹介。首相官邸のマイクや国会、国連本部などにも導入実績があるという。また、2006年のトリノオリンピックでは、カーリング選手やコーチにマイクを提供。ストーンが氷の上を滑る音や、作戦を伝え合う選手の声などを中継に取り入れた。「カーリングの面白さをより伝えることができ、結果的に競技そのものが大きな注目を集める手助けができたと考えている」と振り返った。 ほかにも、中国の杭州に新工場を竣工したことや、同社が2007年4月に創立45周年を迎えることなどを説明。「団塊の世代が退職することで、再びオーディオが盛り上がると言われている。この時期に45周年記念モデルとして、アナログオーディオの良さを再び味わえる製品を投入する」とし、MCカートリッジやMCトランスなどの新製品を投入することも明らかにした。
□オーディオテクニカのホームページ
(2006年10月5日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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