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HMVジャパン株式会社は、携帯電話用サイト「HMV MOBILE」を11月23日にリニューアルすると発表。新たにコミュニティサービスなどが開始されるほか、既にパソコン向けで始まっている楽曲ダウンロード配信サイト「HMV DIGITAL」を12月より携帯電話向けにも着うたフル/着うた/着メロで開始する。会員登録は無料で、着うたフルの中心価格帯は1曲300円前後。 「HMV MOBILE」は2000年7月に開設され、テキストベースのサイトで着うたフルなどの配信サイト「HMVうたメロ」や、パッケージ(CDなど)販売サイトが運営されていたが、リニューアルに伴い、パソコン版の「HMV DIGITAL」と同様に配信とパッケージを連動し、ダウンロードとCDから好みの方法をユーザーが選びやすくなることを特徴としている。
開始時点での楽曲数は、着うたフルが1万5,000曲で、着うたはそれを少し上回る数としている。参加するレコード会社はパソコン版とは一部異なり、メジャーレーベルでは東芝EMIとBMGが決定しているほか、エイベックスも一部楽曲を提供するが、ユニバーサルミュージックやワーナーミュージック、ソニーミュージックなどの協力はまだ得られていないという。 なお、スタート時には携帯キャリアごとでサービス内容に違いがおり、「すでに高速通信対応機種が多いauの機種ではサイトを高機能化して、そのほかについてはスタンダード的な内容にした」としている。 また、モバイルとパソコンでショッピングカートやウィッシュリストを共有するサービスも予定しているほか、店舗にいる客がQRコードなどからアーティスト情報を取得できるといったページも計画。検索機能の大幅な改善も行なわれるという。 そのほか、コミュニティサービス「Hear My Voice」も携帯電話向けで12月、パソコン向けで2007年4月に開始予定で、アーティストへの質問を投稿する「ASK THE ARTIST」や、最新の音楽関連の話題についてユーザー同士が意見交換する「LATEST MUSIC」、ユーザーのライフスタイルについて投票する「VOTE」など7カテゴリを用意する。
■ パソコン向けに映画フルダウンロードも来年予定
会見に出席したポール・デゼルスキー社長は「できるだけ多い選択肢をユーザーに提供したいが、それをまとめる必要性を感じている。これまでは店舗で情報の提供や選択肢の新規追加などに注力してきたが、ダウンロード配信も一つの販路と考え、同じように提供する」と述べた。 一方、契約レコード会社の数については「(今は苦戦しているが)他の会社が参加するのも時間の問題。このビジネスに参加することの利便性を認識し、時期が来れば協力を得られるだろう」とした。
なお、10月26日より開始したパソコン向けのWMA/ATRAC3配信サイト「HMV DIGITAL」について、ダウンロード数の詳細は公表しないが、「まだプロモーションをしていないにも関わらず、毎週倍増するペース」(同社)とした。 さらに、「HMV DIGITAL」において、新たに映像配信サービスを予定していることも明らかにしており、「ミュージックビデオを近々に、映画のフルバージョンを来年に計画しており、大手配給会社や映画会社と話し合いを進めている」とした。
(2006年11月21日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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