|
株式会社 シーフォーテクノロジー(C4T)と株式会社ディアールエムソリューションズ(DRMS)は26日、楽曲収録済みのフラッシュメモリ型プレーヤー用の電子透かしを共同開発したと発表した。製品は2007年春より日本で発売予定としている。
あらかじめ楽曲を収録した“再生専用メモリープレイヤー”は韓国EZMAXが開発し、「DD」(Digital Disc)という名称で5月より韓国で発売。独自形式のファイルを採用して音質の向上を図り、ファイルを取り出された場合でも再生が困難だという。端子はステレオミニの音声出力のみ。同技術では、メモリ容量32MB~2GBに対応でき、ビットレートは16kbps~1.4Mbpsまでサポートする。 DRMSは、日本での販売に向けて、開発元のEZMAXと販売会社Liztechとの3社間で大量供給契約を締結。国内での発売にあたって、コンテンツ保護技術としてC4Tの持つ電子透かし技術「acuagraphy(アクアグラフィ)」の採用が決定。電子透かしとしてメディアに挿入するデータは、JASRACコードや、ISO規格のISRC(国際録音物コード)など。 acuagraphyの採用により、不正利用が発生した場合の発生源の追跡が容易になるという。今回のプレーヤー以外にも、CDのWAVファイルに電子透かしを直接付加する方法や、音楽配信での利用にも対応。なお、プレーヤー部分に関しては、JASRACより著作権使用料の控除が認められている。 音楽ソフトメーカーからの販売を想定しており、1台にCDアルバム1枚分のデータ(ビットレートは64kbps)を収めた製品が3,000~5,000円前後で発売される見込み。 2桁表示対応ディスプレイを搭載。リピート/ランダム再生が可能なほか、5バンドのイコライザも搭載する。電源は単4電池1本。外形寸法は62.0×41.5×14.5(縦×横×厚さ)、本体のみの重量は10g。
(2006年12月26日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|