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2007 International CES【その他編2】
-Philips無線HDMI、ケンウッド無線2chスピーカー


会期:1月8日~11日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention Center
    Sands Expo
    The Venetian



■ Philips

ワイヤレスHDMIシステム

 PhilipsのブースではiPodを丸ごと収納できるポータブルDVDプレーヤーや、ワイヤレスのHDMI接続キットなどに注目が集まっていた。

 開幕時から多くの人を集めたのは、HDMI機器をワイヤレスで接続する外付けユニット「SWW1800」のデモ。米国での発売は8月の見込みだが、日本など海外での予定は決まっていない。価格は399ドル。

 紹介されていた「SWW1800」は、DVDプレーヤーなどHDMI搭載の再生機器にトランスミッタを、ディスプレイにレシーバを接続することで1080pまでの映像を無線伝送可能な外付けユニット。

 説明員によると、HDMIはバージョン1.3で、通信距離は約25フィート(7.62メートル)。伝送技術にはUWBを採用。今回の新製品では、1対1の伝送のみ行なえる。

 デモではプロトタイプのモジュールで通信を行なっていたが、製品化の際には、レシーバとトランスミッタは薄型の筐体を採用し、テレビの背面などにも置けるようにするという。会場には製品版のパッケージデザインも展示されていた。

送信ユニット。製品版では薄型筐体をイメージ デモではプロとタイプのモジュールを使用 パッケージデザイン

 無線LAN機能と80GBのHDDを内蔵したミニコンポ2製品も展示。価格は、80GBのHDD内蔵CDプレーヤー部とコントローラ部が別筐体の「WACS5000」が499ドル、一体型の「WAC3500」が399ドル。いずれも2007年前半に発売予定。

 両モデルともIEEE 802.11.gの無線LAN機能を内蔵。UPnPでPC内のファイルをストリーミング再生できる。アンプ出力はWACS5000が15W×2ch、WAC3500が40×2ch。Ethernet端子も装備する。無線LANによる接続は4台まで対応。

WACS5000 WAC3500

DCP850

 音楽CD以外にMP3/WMA再生もサポート。また、CDからHDDにMP3形式で4倍速リッピングが行なえる。「WAS5000」は同軸デジタル音声出力も装備する。

 「DCP850」と「DCP750」は、480×234ドットの液晶ディスプレイを備えたポータブルDVDプレーヤー。「DCP850」の画面は8.5型、「DCP750」は7型で、価格はそれぞれ199/149ドル。2007年第1四半期の発売を予定している。画面サイズ以外の仕様はほぼ共通。

 特徴は、ディスプレイを開くと中にiPodを収納できる点で、装着したiPodの音声をスピーカーから出力できる。再生可能なディスクはDVDビデオや音楽CDのほかDVD±R/RWで、動画ではDivXやMPEG-4も再生可能。MP3再生も行なえる。ディスプレイは2軸ヒンジで、回転も可能。

側面 背面 DCP850

 収納したままでiPodのクリックホイール操作が行なえるほか、iPodの充電も可能。コンポジットのAV入出力端子を搭載。イヤフォン出力は2系統備える。デコーダはドルビーデジタルをサポート。内蔵バッテリでの連続再生時間は約2.5時間。

 外形寸法と重量も共通で、約210×177×38mm(幅×奥行き×高さ)、約1.09kg。カーアダプタやリモコンが付属する。

 そのほか、iPodの画面と同様の液晶ディスプレイを搭載した赤外線リモコン「SJM3151」は9月発売で約179ドル。付属ドックに装着することで、iPodが操作できる。テレビなど他の機器も操作可能

SJM3151 iPod nanoと比べると、リモコンは2倍以上の長さ ホワイトモデル


■ ケンウッド/ティアック

ケンウッドのワイヤレススピーカーシステム(プロトタイプ)

 ケンウッドのホームオーディオ製品は、プロトタイプの参考出展が中心。デジタル無線伝送のステレオスピーカーや、日本で2006年12月より発売した「TRIO」シリーズのコンセプトを継承する「Kseries Esule」などを出展した。

 「Digital Wireless Speaker System for Digital Audio Player」として紹介されたのは、2.4GHzのデジタル無線伝送を用いたiPod用トランスミッタとスピーカーのセット。プロトタイプで価格や発売時期などは未定。

 指向性が360度という円筒型ステレオスピーカーにはゲル状の吸収材を用いた「vibration isolation structure」を採用。振動によるハウジングを抑え、音声のディレイによる歪みを防止。また、ボイスコイルの重量化により、レスポンスの向上を図っている。送信チャンネルは3種類から自動で選択され、干渉を防ぐ。

 日本では、同社の創立60周年として発売された「TRIO」シリーズのCDコンポ「Kseries Esule」を米国でもお披露目。発売時期や価格は決まっていない。

 今回はプロトタイプとしての展示だったが、米国での販売についても検討するとしている。なお、現時点では、米国製品において「TRIO」の名称は使われないという。

「Kseries Esule」 USBコネクタを備えたコンポも参考展示

カーエレクトロニクス分野では、「Excelon」シリーズのアンプ/スピーカー新製品が展示されたほか、USB接続対応ユニットやiPodなどを、純正カーオーディオの機能を付加できるという新システム「Kenwood CarPortal」などを紹介した

MC-DX22i

 ティアックは、NXTのフラットスピーカーを搭載した、薄型筐体のiPod向け2.1chスピーカーシステム2モデルを展示。2006年12月より発売されており、価格は、CDプレーヤーも内蔵した「MC-DX22i」が299ドル、CDプレーヤー非搭載の「SP-X2i」が219ドル。

 いずれもiPod用のDockコネクタを備えた2.1chシステム。NXTのフラットスピーカー技術を採用し、壁掛けも可能。操作は付属リモコンで行なえる。

 「MC-DX22i」はCDプレーヤーを搭載。「SP-X2i」はCDプレーヤーを備えていないが、「MC-DX22i」との違いとしてS映像出力端子を搭載。第5世代iPodの映像を外部ディスプレイで表示可能。「MC-DX22i」はステレオミニ、「SP-X2i」はステレオミニとRCAの音声入力を装備する。

壁掛けも可能な薄型スピーカーを採用 MC-DX22iのリモコン

SP-X2i 側面 SP-X2iのリモコン


□2007 International CESのホームページ(英文)
http://www.cesweb.org/

( 2007年1月12日 )

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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